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12月08日-04号

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  1. 岡山市議会 2015-12-08
    12月08日-04号


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    平成27年11月定例会    平成27年11月定例岡山市議会    議 事 日 程  第4号       12月8日(火)午前10時開議第1 個人質問 甲第206号議案~甲第273号議案      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第206号議案~甲第273号議案      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  福 吉 智 徳            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  山 田 正 幸            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  熊 代 昭 彦            13番  太 田 栄 司            14番  柳 迫 和 夫            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  川 本 浩一郎            18番  二 嶋 宣 人            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  東 原   透            30番  小 川 信 幸            31番  成 本 俊 一            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  田 口 裕 士            45番  浦 上 雅 彦            46番  宮 武   博      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  横 山 忠 弘       副  市  長  繁 定 昭 男       理     事  片 山 伸 二       市 長 公 室 長  谷 利 雅 喜       政 策 局 長  田 中 利 直       総 務 局 長  岸   堅 士       財 政 局 長  佐々木 正士郎       市 民 生活局長  河 野 広 幸       市 民 協働局長  奥 野 淳 子       保 健 福祉局長  那 須 正 己       岡山っ子育成局長 田 中 克 彦       環 境 局 長  甲 斐   充       経 済 局 長  山 本 修 司       都 市 整備局長  山 崎 康 司       下水道河川局長  大 杉   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  石 田 和 清      選挙管理委員会       委     員  内 田 博 子       事 務 局 長  三 宅 理 之      監 査 委 員       委     員  白 神 利 行      人 事 委 員 会       委     員  虫 明 眞砂子       事 務 局 長  三 浦   真      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長職務代理者                柴 田 一 郎       第二農業委員会会長職務代理者                浮 田 孝 允      教 育 委 員 会       委  員  長  東 條 光 彦       委     員  奥 津   晋       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       統 括 審 議 監  中 村   稔       総 務 課 長  矢 木 広 幸       議 事 課 長  池 田 経 二       調 査 課 長  吉 川   乃       総務課課長補佐  安 藤 英 昭      午前10時0分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより11月定例市議会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は44名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員松田隆之議員,林潤議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第206号議案から甲第273号議案までの68件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第206号議案~甲第273号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第206号議案平成27年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下68件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして熊代議員。     〔12番熊代昭彦議員登壇,拍手〕 ◆12番(熊代昭彦議員)  皆様おはようございます。 市民の党「自由と責任」の代表熊代昭彦でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 本日は,お忙しい中をわざわざ傍聴にいらっしゃってくださいました皆様,ちょっとおくれているようでありますけど,本当にありがとうございます。 また,oniビジョンインターネット中継や録画をごらんになっていらっしゃいます皆様方,ありがとうございます。心から感謝を申し上げます。 市民の党「自由と責任」は,お天道様に罪許されて恥じない生き方をしたいと願う人が静かに集まった党でございます。クリーンな党であります。企業団体献金を決して受けず,クリーンで透明な党運営をしていきます。 真実,すなわち真理と事実を大切にする党であります。ポピュリズムに迎合せず,あくまでも真理と事実に基づいて行動します。 憲法第9条の平和主義を堅持し,国民主権,基本的人権の尊重などの現在の憲法の基本的枠組みを守り,活用します。 憲法第9条のもとでも,個別的自衛権,限定的な集団的自衛権を行使できることは自明の理であると考えています。しかし,自衛の名のもとに侵略に加担することは決して許しません。 基礎自治体である市町村の政治経済社会の改革を最重要の課題として,まずは岡山市の改革を行います。それを基礎に,市町村,そして都道府県,国の政治の改革を実現する下からの改革を実行する党であります。さらに,世界の平和の構築を構想し,実現に努力してまいります。 市民の党「自由と責任」は,指定都市の区長の公選の実現を目指します。 市民の党「自由と責任」は,選挙制度を憲法の基本的人権の最も重要なものの一つである表現の自由を尊重する制度に改め,政治を一部の人の独占から市民の手に取り戻します。これをなおざりにしては,日本の政治は決してよくなりません。また,投票率を上げることも決してできません。 市民の党「自由と責任」は,焦らず,休まずに前進しまして,35年後の2050年には主要政党の一角を占める党に成長することを目指しています。 しかし,すぐれた政策は必ず実現すると信ずる党でございます。どんなに小さくても,考え抜かれた政策を主張する,その政策は必ず実現するとかたく信じて前進してまいります。 なお,私ごとですが,私は,まるで悪魔に魅入られたごとくに文書図画頒布規制違反を犯した被告人でございます。そのことを深く反省しつつも,その機会を活用し,公職選挙法の違憲ないしは違憲状態をただす闘いに挑むことができたのは神の経綸の一環として私に与えられた使命かもしれないと感じ,闘っております。12月1日に上告棄却の判決が下されましたが,10日以内に提出することができる判決訂正申し立て書を心を込めて提出し,みずからの無罪を主張するのではなく,将来に向けてこの違憲状態をただしていただきたいと申し立てる予定であります。それが認められた実績はこれまでに0.2%だそうでございます。しかし,いかに確率が低くとも,ひるまず,最後まで使命を果たすべく努力してまいります。 それでは,ここで質問に入らせていただきます。 大きな1番,市民の党「自由と責任」は,市民,庶民の真剣な願いを実現するために,土地の活用や農地のあり方などについて,これまでの常識の誤りを断固正します。しかし,きょうは農地問題と農地の転用の促進に焦点を絞って質問します。 (1)岡山市内の農地の現状についての情報開示について。 ア,岡山市の農地規制の現状についての情報開示が全く不十分であります。情報開示してはならない理由があるのか,情報開示してはならないという国や県の要請や指導があるのか,伺います。 イ,これまでの説明では,規制の内容が流動的に変わるから開示できないという説明でありましたが,それが唯一の理由かどうか,伺います。 ウ,例えば平成27年4月1日の規制の状況は以下のとおりで,それ以降変わる可能性があるから具体的には個別の土地については問い合わせてほしいという注釈をつければ済む話であります。例えば4月1日現在の状況ということで公表すれば済む話ですが,そのようにできない理由があるのか,伺います。 (2)農地の規制について。 市当局は,市または民間の開発について,農地規制が大きな障害になっていると感じた事例があるか否か,伺います。あれば,具体的事例を示していただきたくお願いします。 (3)これはちょっと間違いかもしれませんが,間もなく4ヘクタール以下の農地の転用は市の裁量に任されることになります。それは市の自治事務でありますけれども,いろいろな規制があって自治事務の体をなしていないという批判がありますが,どのような点において自治事務の体をなしていないのか,伺います。 (4)国への要望について。 農地規制の改革について,これまで国にどのような要望をしてきたのか,主要な要望を具体的事例でもって御説明願いたくお願いします。 大きな2番,用水路のふたがけ問題について。 安全・安心,思いやり,そして生きがいあふれる岡山市をつくる一環として,用水路のふたがけ問題があります。これについて数点伺います。 (1)過去3年間の転落した人の数,死亡者,重傷を負った人の数を質問する予定でございましたが,既に数人の方から質問がございまして回答がございました。これは省略いたします。 多くのけが人があり,多くの死亡者があると,そういう状況であります。 (2)過去3年間に用水路にふたがけした件数とふたがけした距離,要した費用を教えていただきたい。区ごとに整理してお願いします。 (3)予算の出どころはどこか,教えていただきたい。 (4)どういう条件が整ったときにふたがけが実施されたか,また今後行われるのか,伺います。 (5)ふたがけは,道路が広くなり,交通の便がよくなると思うが,これについてはどのように評価されているのか,伺います。 (6)市民の命を守るためにもふたがけを今後積極的に進めていただくべきだと思いますが,所見を伺います。 大きな3番,吉備線のLRT化問題について。 この実現については実にさまざまな問題があると考えられますが,きょうは数点に絞ってお伺いします。 (1)現在の吉備線の収支の状況はどうか。過去3年の実績を把握していれば教えていただきたい。 (2)LRT化のネック,問題点は何か,伺います。 (3)駅の数をふやす構想があるか否か,伺います。 (4)農地や市街化調整地区を住宅地にかえるなど,沿線の乗客をふやす秘策があるか,ウルトラCがあるかどうか,伺います。 (5)特区を申請するなど,国に対して必要な働きかけをするか,またはする計画があるか,伺います。 (6)吉備の国は岡山市の重要な潜在的観光資源であると思います,岡山市のみならず,岡山県だと思いますが。これを観光資源として活用する構想があるか,否か,伺います。 (7)問題は山積みでありますが,どうしても実現する必要があると思いますが,何か秘策,特別な策はないか,伺います。 以上で1回目の質問を終わります。 一問一答方式でやらせていただいております。御答弁よろしくお願い申し上げます。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。本日もよろしくお願い申し上げます。 それでは,熊代議員の御質問にお答えいたします。 私は,吉備線のLRT化問題,ネック,問題点は何か,駅の数をふやす構想があるか,また実現する必要があるが何か秘策はあるかと,こういう3点に関してお話を申し上げたいと思います。 私も,常々公共交通の充実というのはこれから重要な施策になってくると,もう本当にその重要な施策の柱になってくるとお話を申し上げてまいりました。今回のこの吉備線のLRT化についても,そういう面からいきますと,公共交通の中でもその基幹の部分になっていくんではないかと思っております。 したがって,この実現に向けて一歩一歩努力していかなければならないと思っておりますが,秘策というのはなかなか,これをやれば必ずうまくいくというのは私自身なかなか考えにくいところがあります。愚直かもしれませんが,一つ一つの課題をクリアし,関係者と十分話し合いながら,前に向かって歩いていきたいと思っております。 課題自身は何回か議論が出ておりますが,運行事業主体をどうするか,また運営スキームをどうするか,費用負担をどうするかなどが上げられてくるわけであります。また,昨日の議論でもありましたように,土地利用の問題などもその一つに上げられるだろうと思います。 駅については,このLRTを考えていく上では,当然やっぱり全体としての利便性の向上が必要になってまいります。新駅設置を念頭に考えていきたいと思っております。 私からは以上でございます。 ◎柴田一郎第一農業委員会会長職務代理者  農地問題と農地の転用の促進についての御質問に順次お答えいたします。 まず,農地の現状の情報開示ですが,農地の転用許可基準は,農用地,甲種,第1種,第2種,第3種の5種類に区分されており,農地法上の許可要件は農地区分により大きく異なることから,農地区分を決定する際に,申請時点での農地の広がりなど,実際に現地を確認した上で的確に判断する必要があります。そのために,事前に1筆ごとに農地区分を開示することは困難であると考えております。また,国や県から情報開示の要請や指導はございません。 なお,平成26年の法改正で,農地の集積を進めるために農地情報を公開することが義務づけられたところであり,現在,所在,地番,地目,面積などの基本情報についてはホームページ上で公開しております。 次に,農地規制が大きな障害になっていると感じた事例はあるかとの御質問ですが,大規模店舗などの大型開発の動きがあることは承知しております。転用については,農地法だけでなく,農振法,都市計画法などの関係法令との基準に合致しているかどうかを判断することが必要であると考えております。 次に,いろいろな点において自治事務の体をなしていないとの御指摘であります。 現行制度では2ヘクタール以下,平成28年4月1日より農地法改正で4ヘクタール以下が自治事務となりますが,農地転用の許可基準については,農地法等の法令や国の通知によって詳細に定められており,市町村の裁量は非常に狭いものとなっております。独自に基準自体を変えて転用許可処分を行うことは困難と考えます。 次に,国に対しまして,全国市長会等を通じて農地制度のあり方も含め要望してきたところであります。去る7月,農地法の改正がなされ,農地転用許可基準を緩和しないことを前提に,4ヘクタールを超える農地転用許可都道府県知事あるいは指定市町村に権限移譲されることとなったものであります。 農地転用の規制につきましては,今後とも国の動向を注視するとともに,農業委員会といたしましては,引き続き法令に定められた転用許可基準に基づき,適正に事務を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  2の用水路のふたがけ問題について順次お答えいたします。 過去3年間に用水路にふたがけをした区ごとの件数と距離,要した費用,予算の出どころについてお答えいたします。 用水路のふたがけについて,平成24年度から平成26年度までの3カ年で実施したものは,市内全体で19路線,延長843メートル,これらのふたがけを含めて実施した工事費の合計は約4億3,000万円となっております。 区ごとの内訳としては,北区で3路線,延長208メートル,工事費は約5,800万円,中区で8路線,延長308メートル,工事費は約1億5,600万円,東区で3路線,延長104メートル,工事費は約4,500万円,南区で5路線,延長223メートル,工事費は約1億6,700万円となっております。 なお,用水路のふたがけは道路の拡幅をするために実施しているものであり,都市整備局で所管している予算で実施しております。 次に,どういう条件が整ったときにふたがけを実施したのか,また今後行うのか,ふたがけによる道路拡幅についてどのように評価するのか,市民の命のためにもふたがけを今後積極的に進めていくべきだと思うが所見をとの御質問にお答えいたします。 用水路のふたがけについては,道路の拡幅が必要な場合で,沿道に家屋が連なっているなど,ふたがけが最良な手法と判断された場合には,農業水利土木員等地元の方々と協議し,了承を得た上でふたがけを実施しており,今後も同様の状況にある場合にのみふたがけを実施することになると考えております。 なお,ふたがけによる道路拡幅は,泥上げや清掃など用水路の管理が困難になるため,やむを得ない場合にのみ実施しているもので,用水路への転落防止については,転落防止柵の設置など,ハード,ソフトを含めた別の安全対策を検討すべきものと考えております。 次に,3の吉備線のLRT化問題について,市長答弁以外の御質問に順次お答えいたします。 現在の吉備線の収支状況はどうか,吉備の国を観光資源として活用する構想があるか否かについてお答えいたします。 まず,現在の吉備線の収支状況については,JR西日本により具体的な金額は示されておりませんが,相当な赤字があると伺っております。 吉備線沿線には,名所旧跡など多くの観光資源が点在しており,LRT化によってそれら観光資源へのアクセス性が向上されるとともに,総社市等とも連携して吉備路観光の魅力の向上や活性化を図ってまいりたいと考えております。 吉備線のLRT化については,高頻度運行,バリアフリー化交通結節点機能の強化などの観点から,その重要性は非常に高く,引き続き総社市,JR西日本とともに検討を進めてまいりたいと考えております。 次に,農地や市街化調整区域を住宅地にかえるなど,沿線の乗客をふやす秘策は,特区について国に対して働きかけをしているのか,または働きかけをする計画はあるのかとの御質問にお答えいたします。 吉備線沿線の土地利用については,自民党の松田議員へお答えしたとおりであり,駅周辺の市街化区域へ居住や生活利便施設を緩やかに集積させるとともに,市街化調整区域においては農林漁業との調和を図りながら公共交通利用促進型の地区計画を活用するなど,有効な土地利用を推進してまいりたいと考えております。 また,都市計画に関する特区の考えはありませんが,市長が松田議員に答弁したとおり,公共交通を生かした線引き制度の運用のあり方について国土交通省に対して提案を行ったところです。 以上でございます。     〔12番熊代昭彦議員登壇〕 ◆12番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 一問一答でございますので,さらにお尋ねしてまいりたいと思います。 農地の情報公開についてでございますけれども,情報公開するなという話はないと,情報公開を積極的にしろという話も,私の尋ねた意味においてはないということでございますが,いずれにしましても,迷惑がかかるから,違った状況があるから情報公開しないんだというのはちょっと言い過ぎだと思いますね。申し上げたように,例えばことしの4月1日現在で大筋はこうだと。1筆1筆について全て情報公開しろとお願いしているわけではないんですね。だから,例えば岡山市全体でこういう感じだということで,農地の問題について本当に真剣に議論していかなければならないと思います。そういう意味で,基礎的なデータ,そして基礎的な状況,それがしっかりわかるものを何月何日現在でこうだと,個々具体的には尋ねてほしいということでなぜ情報公開できないのか,その理由をお伺いしたいと思います。 ◎柴田一郎第一農業委員会会長職務代理者  農地転用の許可基準における農地区分は,農地の広がりに加え,土地改良事業の実施のあるなし,あるいは区役所等の市の施設,駅,またインターからの距離,下水道,水道管の敷設状況などさまざまな要素において判断することとなります。いずれにしても,流動的なものであり,一律に公表することは難しいと考えております。 以上です。 ◆12番(熊代昭彦議員)  申し上げている趣旨を十分には御理解していただけていないと思っているんですけど,要するに,非常に細かいデータを公表しろと言っているわけじゃないんですよね。土地,農地規制の概要がわかると,これはしっかり考えてみないといかんなと。これでいいんだと思うかもしれないし,これじゃおかしいんだと思うかもしれないが,概要がしっかりわかることをなぜ公開できないのかと。徳川時代の悪代官じゃないけど,民によらしむべし,知らしむべからずと,悪く言えばですよ,そんな感じですけれども。そうじゃなくて,本当にオープンにしてみんなで考えていこうじゃないかと。 農地の規制というのが本当にネックになっているんですね,あらゆるもののネックになっている。ほで,申し上げたように,ここでしっかり考えて,しっかり議論してやっていけば,本当に必要なことは必ず実現すると思います。そういう意味で,まずインターネットでもいいですし,それからいけば紙ででもいいですし,その大まかな全体の状況がわかるというデータをぜひ公開しなければ,農地問題というのは実にあれですね,一部の人たちが考えて何かこそこそやってんじゃないだろうか,そんな印象で見られるわけですね。ですから,農地をとにかく確保してと考えていますけど,農地を売りたい人の分を売らせないで,それで本当に真剣に農業やりたいと思う人,売れないからやむなくつくっている人たちの米でも同じようにおいしい米ですよね。関税率778%でブロックしている米じゃないわけですから。そうすると,値段が物すごく下がるわけですよ。ですから,本当にその農業政策としていいのかと。 それから,将来の食糧危機と言っていますけども,この間の日経新聞でもコオロギが牛のかわりになるとか,いろいろやっています。いろいろ技術革新がありますが,値段が安過ぎると,これはできないんですよね。輸入できないというようなことを考えているようですけど,今はもう買ってくれ買ってくれというところばっかりですから。それで,万一ぎりぎり輸入できないという状況になっても,必ず打つ手はいろいろあるわけです。ですから,あらゆる意味で可能な情報公開はして,皆さんと一緒に考えていこうじゃないですかということをぜひ実現していただきたいと思います。 もう一度答弁お願いします。 ◎柴田一郎第一農業委員会会長職務代理者  全体の公表というのは難しいと思いますので,問い合わせがあれば正確に情報を提供してまいりたいと思いますので,よろしくお願いします。 以上でございます。 ◆12番(熊代昭彦議員)  これは何度質問しても同じ答えになると思いますので,ここではやっぱり行政と政治の責任者であります市長にお伺いしたいと思います。 どのようにお考えか,お尋ねします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  さまざまな開発を進めていくときに,農地の議論ではよくその問題が生じてきます。そこは熊代議員おっしゃるとおりであります。 そういう面で,農地について,できるだけその公開をしていくというのはおっしゃるとおりなんだろうと思います。そういう面で,先ほど農業委員会のほうから御説明がありましたように,今も所在,地番,地目,面積などのそういう基本情報はホームページで公開していると伺っております。ただ,事前に1筆ごとに農地区分を開示するというのはなかなか難しいということで,そこは一定の事情があって,私も詳しくは承知しておりませんけれども,難しいという,これはどうもテクニカルな意味で難しいというようなことで,先ほどの答弁のように,個別に何か要請があればできるだけのお答えをしたいということなんだろうと思います。 それ以上のところは私としては今コメントできないんですけれども,ただおっしゃるように,できるだけの情報が世の中に開示されている,そこは私も重要だろうと思います。個人情報とかいろいろなものがありますが,そういった以外のものをできるだけ,余りそういうもので支障にならないようなものというのはできるだけやっぱり開示していく,そういう方針で私もいくべきだろうと思います。さまざまなものとのバランスを考えながらできるだけ開示していくという方針では,熊代議員と私も同じ考えでございます。 以上です。 ◆12番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。さすが大所高所に立った市長の御答弁ですので,期待しております。 それで,念のために申し上げますが,1筆ごとの情報を開示しろとお願いしているわけではございません。第1種はここ,第2種はここ,第3種はこことか,大まかな全体の,みんなの共通の認識として,共通の財産として見る情報開示ということをお願いしているわけでございます。 それでは次に,用水路のふたがけ問題についてお伺いします。 御答弁大変ありがとうございました。 予算が道路予算で出ているということでありますから,これは頼もしい限りでありまして,道路として広げるということが必要であればそこをやるということでありますから,農水の予算でありますと限られているでしょうから,頼もしい限りでありました。ぜひともこのふたがけ予算をふやしていただきたいと思います。 いろいろ市内をジョギングしていますと,ああ,ここもふたがけするといい道路になるなというところがいっぱいありまして,道路予算の組み替えをしてでも,もう少し思い切りよくふやしていただきたいということを,これは市長にお願い申し上げますが,御答弁をお願いします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  用水路のふたがけ問題でございます。 この議会,きょうはまだ個人質問3日目でございますけども,多くの議員の方がこの用水路の問題を取り上げておられます。そういう面では,議会側もこの問題を非常に重要視されているということが私にもひしひしと伝わってまいります。そこは執行部側も同じであります。特に死亡事故がこのごろ非常に目立っているんで,そういった点に我々やっぱり十分考慮していかなきゃいかんと思っております。 今道路予算の話がありましたけれども,予算についても,今度の予算案の中でどうこの用水路問題に対応していくのか,十分議論して,来年度予算に対応できるように整理していきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 ◆12番(熊代昭彦議員)  すばらしい御答弁をありがとうございました。 あとは局長に対してでございますけども,確かに建前としては,命を守るのは防護柵だと,それから道路は大変な支障があるところのみ広げるんだという,建前はそのとおりでございますけども,市長答弁にもございましたように,これは防護柵よりもより根本的な人命救助や傷害を防ぐものになります。子どもでしたら,防護柵を乗り越えていきますからね。それから,防護柵をやりますと,道路が狭くなってうまく通行できないということでありますので,建前は建前として,温かい配慮をお願いしたいということを都市整備局長にできるかどうか,質問させていただきたいと思います。
    山崎康司都市整備局長  先ほども御答弁いたしましたように,用水路のふたがけにつきましては,道路の拡幅が必要な場合で,かつ沿道に家屋が連なっているなど,ふたがけが最良な手法と判断された場合に,当然農業水利土木員等地元の方々と協議して了承した上での実施になろうかと思います。そういう中で,道路の拡幅という目的のもと,事業を実施しているところでございます。 当然,狭い道なんかで防護柵を設置すると道がより狭くなるというふうな問題はありますが,通常の防護柵じゃなくて,より道を有効に活用しようというような防護柵もございますので,用水路への転落防止といったことで,安全対策という面でその防護柵の設置について工夫しながら検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆12番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 もう一つ。ふたがけしますと,ヘドロが余りたまらなくなるらしいんですけど,ヘドロがもしたまった場合に町内会でかい出さなきゃいけないというような話がございまして,それは市でやってくれるんだとこの間の議会で申し上げたんですが,そうでもないみたいですね。 ですから,用水路として活用して,ヘドロを取るにもいいと。ヘドロを取ることについても市のほうで配慮していただけないものかどうか,その辺をお伺いします。 ◎山本修司経済局長  用水路のヘドロの除去についてのお尋ねですが,用水路のしゅんせつにつきましては,地元町内会の方々を中心とした活動をまず基本として行っているところでございます。 以上です。 ◆12番(熊代昭彦議員)  事務当局にお伺いすればどうしてもそのような答弁になるんで,やむを得ないと思いますけど,これも市長,ひとつ御答弁をお願いします。いろいろな問題,いろいろな所管の問題があるだろうけども,総体的に見て可能であれば善処したいというような御答弁をいただければ大変ありがたいと思います。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  お答えしたいと思いますが,やはり一つ一つの事業,これが官がやるべきものなのか,民がやるべきものなのかを整理していかなければならないと思います。そういう面では,やはり全体のバランスの中で決めていく。これは財源の問題もあります,人の問題もあります,やっぱり官がやるにはそれなりのいろいろな整理が必要なんだろうと思っております。 今熊代議員御指摘の点について,私自身真剣に考えたことはございませんから,何とも申し上げられませんけれども,そういうその官民の役割分担の中で,今この案件については民がやるべきだということで今まで判断されてきたんだろうと思っております。 私が今できる答弁はここまでということで,御容赦いただきたいと思います。 ◆12番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 もう一つだけ。要するに,川の清掃をするときにそれに出てこられる人というのは,非常に高齢化しているか女性なんですよね。ですから,私どもの近所では,自分たちはその農業用水を使っていないのに何でこのヘドロを取らないといかんのんだと。とても困難なわけですね。私が入ろうとしたら,やめたほうがいいと言われまして,そうでしょうけども。とても困難な問題でありますので,この現状をよく見きわめていただいて御判断いただければ大変ありがたいと思います。 それでは次に,吉備線のLRT化の問題に移りますけれども,JRが相当な赤字であるということであれば,尋常なことではこれはできないと思います。ですから,相当な工夫をしないといけないと思います。さらに赤字を増さないで,逆にJRにもプラスになるような方策を,民の力も大いに活用して,ぜひ考えていかなければならないと思います。 もう一つは,伯備線とセットで岡山市に,総社市にこだわらないで,三角形に動かしたらどうだというような話があるんですね。これは通告に入れておりませんから,もしできたらで結構でございますけど,三角形にぐるっとこう回れば,非常に有用性が増すし,岡山県内の観光に役立つというようなことでございますが,これについて感想的な御答弁をいただければ大変ありがたいと思います。 ○宮武博議長  ちょっと通告外じゃけど,答弁が要るかな。(「答弁できなければ結構です」と呼ぶ者あり)     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  ちょっと前段部分で,JRが相当な赤字を出しているということ,私も周知しております。 我々としては,吉備線沿線に住んでおられる方が今後生活の面で非常に向上していく,そして今回の熊代議員の御指摘にもありましたけれども,吉備線沿線にはさまざまな観光資源もございます。そういうものをどんどん活用できるようにという視点から我々としてはアプローチしているわけでありますけれども,JR西日本にとってみると,赤字が少しでも軽減する,そして例えば利益を出していく,こういった方向で彼らは議論をしたいんだろうと思います。もちろん市民の足となる,県民の足となるという要素を彼らが持っていることは事実でありますけれども,利益という面から見るとそういうアプローチをしてくるんだろうと思います。そういう面では,お互いがウイン・ウインの関係になれるように,さまざまな施策をこれからも検討していかなければならないと思います。 私が,その伯備線との関係,三角路線というのを考えたことはございませんけれども,何がいいのか,まだ構想段階でございますから,それを一歩進める過程の中で議論させていただきたいと思います。 以上です。 ○宮武博議長  もう5秒です。 ◆12番(熊代昭彦議員)  最後に1つ,観光資源としての利用でございますけども……,終わりましたね。 これで終わります。ありがとうございました。 ○宮武博議長  以上で熊代議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして松島議員。     〔32番松島重綱議員登壇,拍手〕 ◆32番(松島重綱議員)  皆様こんにちは。自由民主党岡山市議団の松島重綱でございます。 本日6人の質問者のうち,我が自由民主党,私から5人続けて質問させていただきます。 傍聴にお越しの皆様,本当に議場まで足を運んでいただきまして,まことにありがとうございます。また,oniビジョンをごらんの皆様,このフレーズは僕が1番,第1号だったんですけどね,ただいま夕方6時40分ぐらいの時間でございますが,熱心にoniビジョン,チャンネル4をごらんいただきまして,まことにありがとう……,今はチャンネル12か,12,失礼しました。 また,インターネット中継をごらんの皆様,議場での論議等ごらんいただきましてありがとうございます。しっかりと論戦,論議させていただきたいと思います。 また,当局の皆様におかれましては,今回も各種団体からの陳情等22件も出ております。何をお伝えしたいかというと,議会に対しても,また地域住民,それから企業,各種団体と十分な論議等を経て,そして政策,施策等を上げていただいたらと思います。 今回の内容につきまして,3項目の質問でございますが,本日の質問は,回遊性向上社会実験について,そして路面電車の岡山駅前乗り入れについて,後半の中心部及び郊外の公共交通の対策については今回割愛させていただいております。3番目がスポーツ振興と体育施設の指定管理者による管理運営について,以上の3項目について質問させていただきます。 当局の皆様におかれましては,しっかりとした御答弁,またきょうは市長によく登壇していただきょうりますね。副市長もぜひ。 それで,発言通告書に僕も答弁者に副市長を書いてないんです。書いてもなかなか登壇してくださらんから。ちなみに前回,9月議会の1.5倍になっております。ぜひ御答弁,御登壇等いただけましたらと思います。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 大きい項目1,回遊性向上社会実験について。 昨年末にイオンモール岡山が開業し,その前後で交通量調査を経て,本年計3回の社会実験を行いました。この社会実験におきましては,私も現地を車等で回らせていただきまして,その状況等を見せていただきました。非常に多くの方々,例えば3回目の社会実験におきましては,計109名の警備員の方々を配置し,多くの誘導看板等を擁し,また交通量調査も鋭意されておられたのを存じ上げております。 そこでお伺いいたします。 1,この社会実験,その趣旨は,車から歩行者,自転車,公共交通優先のまちづくりを進めるためとなっておりますが,なぜ今の時期に実施されたのか,その理由,そして経過及び今後の方向性についてお示しください。 2,3回の社会実験に要した経費は計6,330万円に上ります。他の方法,例えば次の項でもお伺いしますが,コンピューターシミュレーター,もしくは何々調査とかというシンクタンク,そういうふうな活用を御検討されなかったのか,それについての御所見を聞かせください。 3,イオンモール前から農業会館前まで1車線化の内容で実験されておりました。そして,両サイドに自転車専用道として広いスペースをとられ,また歩道もゆったりと歩けると。しかし,農業会館から郵便局本局,クレド前に際しては,右左折,直進等の車両があり,そこでは2車線化にせざるを得ない,すなわち自転車専用道がそこで途絶えるわけなんです。 そこでお伺いしたい。 途中までになりますが,1車線化の意義をお聞かせください。 4,計3回で,3回目の考察についてはまだ出ていないと思いますが,実験結果の考察についてお示しください。 5,話はちょっと飛びますが,今回の実験で区画線に多くの仮設のラインテープを使用されておりました。既存の白いラインを消すために黒いテープ,そして両サイドには白いラインテープ,これは粘着式で仮設で使えるということで,非常にわかりやすい表示でありました。しかしながら,それは実験後,いかんせん処分せざるを得ないということで,全部処分されております。 このようなところのラインテープも非常に重要でございます。以前に,最近では平成26年9月,そして平成27年6月に質問させていただいておりますが,既存道路の消えた区画線の修復につきましてはどのようにお考えでしょうか。 続きまして,大きい項目2,路面電車の岡山駅前乗り入れと中心部及び郊外の公共交通の対策について。 後半の公共交通の対策については今回割愛させていただいております。 市長は,11月24日に路面電車の駅前への平面乗り入れを発表されました。その後12月1日,市長は,広島駅及び広島市の横川駅を御視察されたと伺っております。先進都市では,北陸新幹線開通の前後で,富山,高岡で,また九州新幹線の延伸,乗り入れにつきましては,熊本,鹿児島で路面電車の改修,改良が行われております。 我が岡山市は,それ以前に,民間のRACDAの皆様を中心に,路面電車の環状化,そして乗り入れ,これに取り組んでおられました。その署名には,私初め家族,また知り合いの方々,多くの方に署名もお願いし,提出させていただいております。そのときのテーマが,路面電車が駅前広場に乗り入れることによって表町を駅前にというキャッチフレーズというか,コンセプトで取り組んでおったことを御報告させていただきたいと思います。 そこでお伺いさせていただきたい。 1,先行して駅への乗り入れを実施している他都市の駅について,どのような御所見をお持ちでしょうか。 2,今回の検討に際して,駅前商店街には3度ほど御説明されたと伺っております。どのような御説明をされてこられたのでしょうか,お聞かせください。 3,現在あるピーコック噴水,カリヨン,桃太郎像など,そして吉備沃野,既存施設は広く市民に愛されておりますが,今後どのように整備していくのか,お考えをお示しください。 4,岡山県警が採用している東京大学の吉村忍教授が開発された渋滞などを解析するコンピューターシミュレーター「MATES」では高度な分析ができると伺っております。2013年9月9日には,岡山の経済同友会でもこのシミュレーションで路面電車の駅前乗り入れのシミュレーションをし,発表されておると伺っております。 乗り入れ後の渋滞の予測について改めてお示しください。 5,概算事業費は9億9,000万円との試算でありますが,その負担内訳,工事の9億9,000万円の内訳も含めてですが,その負担内訳及び財源についてお示しください。 大きい項目3,最後の項,スポーツ振興と体育施設の指定管理者による管理運営について。 本年11月9日に設置されました市スポーツコンベンション誘致推進プロジェクトチームは,2020年の東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプや国内外の大規模な大会の誘致を目指し,11月17日に初会議が開催されました。 前年度市内で開かれた学会や全国大会などのコンベンションは300件で,そのうちスポーツ分野は98件と伺っており,6年前の48件から倍増しております。 そこでお伺いします。 1,6年前から倍増となった要因についてはどのように分析しておられるのか,お聞かせください。 2,2020年のオリンピックに向けて,選手の強化対策及び大会誘致の目標,その取り組みについてお示しください。 3,本市の体育施設のほとんどの管理運営を指定管理者に委託しておりますが,それらの施設について,利用者からの声についてお聞かせください。 4,その指定管理者の自主事業に対する本市の指導等の状況についてお示しください。 5,豊成温水プールの水位が最近15センチほど下げられて使用されております。通常は低いところで120センチ。その原因についてお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,松島議員の御質問にお答えいたします。 私は,路面電車の駅前乗り入れの問題に関して,他都市の駅を視察したようだけど,どのような所見を持っているかという点についてお話を申し上げます。 他都市の乗り入れ事例としては,例えば広島の横川駅,熊本駅,高知駅などがあり,これらの事例では,整備後いずれも路面電車の利用者が増加しております。広島の横川駅では,乗り入れにあわせ,駅前交差点の改良,駅前広場全体の景観整備,バリアフリー化などを行うことで,駅前のにぎわいの創出や商店街活性化につながり,さらに都心へ直接乗り入れる路線の開設もあって,利用者が大幅に増加したと伺っております。 地域の事情があり,一概に岡山が一緒にはなりませんが,路面電車が岡山駅前広場に乗り入れることで利便性が増し,駅前広場の魅力がさらに向上すれば,路面電車の乗客を含めた多くの人が集まり,回遊性やにぎわいが向上するものと考えております。 私からは以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  1の回遊性向上社会実験について順次お答えいたします。 なぜ今の時期に実施したのか,理由,経過,今後の方向性についての御質問にお答えいたします。 県庁通り,西川緑道公園筋の回遊性向上社会実験は,平成26年12月のイオンモール岡山の開業に伴う集客効果を広く中心市街地に波及させることを目指して,歩いて楽しいまちづくりや車から人優先のまちづくりを進める施策の一つとして実施したものです。 実施時期としては,当初イオンモール開業前後で実施したいと考えていましたが,開業前は県警の理解が得られず,見送りとなりました。開業後については,交通状況を見ながら県警とも協議を行い,ことし5月,10月,11月と順次実施したところです。 今後の社会実験の方向性については,自民党の二嶋議員にお答えしたとおりです。 次に,3回の社会実験経費は6,330万円に上る,他の方法は検討しなかったのかとの御質問にお答えいたします。 3回の社会実験については,市民の皆様にまち歩きの楽しさを実感いただきたいこと,またイオンモール開業の効果を生かすために町なかに実際の人の流れをつくり出すこと,歩行者や自転車走行に安全で快適な空間をつくり出すこと,さらには実際の車への影響を見ることなどを狙いとするとともに,来場者や地域の皆様,沿道事業者などのさまざまな方々から生の御意見をお聞きするため,実際に道路空間を使用した社会実験が不可欠であるということから実施したものでございます。 次に,1車線化の意義についてお答えいたします。 回遊性向上社会実験は,イオンモールの集客効果を広く中心市街地に波及させることを目的としております。特に県庁通りは駅前のイオンモールと表町を最短で結ぶ通りであり,中心部の回遊性向上を図る上で重要な動線の一つであるため,歩行空間や自転車走行空間を拡大することで快適な歩行空間を市民の皆様に体験していただくとともに,回遊性向上にどのような効果があるのかを検証するため,車線を1車線に規制したものです。 次に,実験結果の考察についてお答えいたします。 実験結果の考察について,3回目の実験による詳細な分析については現在作業中ですが,その評価としては,自民党の二嶋議員,東原議員に御答弁したとおり,にぎわいの創出や回遊性向上に一定の効果があったものと考えております。 次に,この項最後ですが,区画線の修復についてお答えいたします。 道路の区画線については,安全な通行のために重要であると認識しております。日常の道路パトロールや市民の皆様からの通報,議員の御指摘も踏まえて,区画線の延長で年間80キロメートルから90キロメートル程度,幹線道路や危険性の高い箇所から優先して補修しているところです。 今年度の区画線の補修については,大元及び西学区周辺の幹線道路,中区役所周辺,県道岡山・牛窓線,県道州崎・米倉線など,約110キロメートル程度を予定しており,そのうち約60キロメートル程度が完了しております。 今後も,一般部の区画線はもちろんのこと,特に事故の多い交差点内の誘導表示等を含め,交通安全施設等の補修を実施し,道路利用者の安全・安心の確保に引き続き努めてまいりたいと考えております。 次に,2の路面電車の岡山駅前乗り入れと中心部及び郊外の公共交通対策について,市長答弁以外の御質問に順次お答えいたします。 まず,路面電車の岡山駅前広場への乗り入れの検討については,調査検討会や議会を初め幅広く御意見を伺っているところです。駅前商店街には,ことしの9月と11月に要望書をいただいた際にお話をさせていただいておりますが,平面乗り入れ案については,商店街の方からは乗り入れすることにより商店街への動線が塞がれるという指摘を伺っております。 今後,乗り入れに伴う歩行者動線のあり方や駅前広場のにぎわい・憩い空間,景観の向上等について検討することとしており,商店街の方の不安を払拭するためにも,駅前商店街や地元の方に参画いただきながら検討を進めてまいりたいと考えております。 また,乗り入れで支障となる噴水やカリヨン,桃太郎像につきましても,この検討の中で有効な活用方法も含めて整理していきたいと考えております。 渋滞の予測については,公明党の則武議員にお答えしたとおりです。 次に,概算事業費についてですが,運行事業者も一部負担する意向を調査検討会において示しており,今後計画をまとめる中で具体に協議していくものと考えております。 最後に,財源としては,国からの補助メニューによって補助率が3分の1から2分の1程度となっており,事業費から国費を差し引いた残りの9割が起債,1割が一般財源となっております。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  3番,スポーツの振興と体育施設の指定管理者による管理運営についての項,順次お答えいたします。 まず,2020年のオリンピックに向けて,選手の強化対策と大会誘致の目標,その取り組みについてお答えいたします。 競技力の向上につきましては,2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて,オリンピック経験者招聘事業を創設し,オリンピック経験者を招聘して実施する練習会,合宿,研修会等に要する経費補助を行い,競技力の向上に向けた支援を行っております。現在,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の事前キャンプ地やスポーツコンベンションの誘致に向けた各競技団体や観光関連団体などへの情報収集,また全国知事会や岡山県のホームページサイトへの掲載などを行っており,引き続き大会誘致の実現に向けて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 続きまして,岡山市の体育施設のほとんどの管理運営を指定管理者に委託しているが,利用者からの声はとの御質問にお答えいたします。 指定管理者に対する利用者の声としましては,窓口での対応や施設の維持補修への対応に関するものが主なものでございます。指定管理により,利用者へのサービス向上や施設の効果的運営などが図られているものと考えておりますが,仮に指定管理者の対応に不適切なものがあれば,まず口頭により改善を指導し,改善が見られない場合は文書により指示することとしております。 続きまして,指定管理者の自主事業に対する本市の指導状況についてお答えいたします。 指定管理者の自主事業につきましては,指定管理者から提出される事業計画書により,その内容が施設の設置目的を効果的に達成するものである場合に承認しております。自主事業の実施状況につきましては,報告書により報告を受けており,その際,必要に応じて指導を行うこととしております。 続きまして,豊成温水プールの水位が15センチ下げられている原因についてお答えいたします。 指定管理以前から水位を下げて運用されていると聞いておりますが,どのような理由によるかにつきましては把握できておりません。しかしながら,満水位での運用は,プール水面の浮遊物等の排出などによる水質維持の効果があることから,指定管理者に満水位による運用を指示してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  同じ項,スポーツ分野のコンベンションが倍増となった要因の分析についてお答えします。 昨年度市内で開催されたスポーツ分野のコンベンション98件について,使用された会場を見ると,ジップアリーナ岡山が43件で半数近くを占め,次いで岡山市総合文化体育館の22件となっており,平成21年度との比較では,それぞれ約2倍と4倍に増加しております。特にジップアリーナ岡山は,スポーツ大会の増加を会場面で牽引していることがうかがえます。 また,おかやま観光コンベンション協会を通じたコンベンション開催事業補助金についても,この5年間に3度にわたる見直しを行い,主催者の負担軽減を図るなどの運用を行った結果,交付件数が23件から38件に増加するなど,開催支援メニューも功を奏しているものと見られます。 本市では,ジップアリーナ岡山を初めとするスポーツ施設や宿泊施設がJR岡山駅近辺にコンパクトに集積しており,こうした利便性が主催者の間で評価されてきているのではないかと考えております。 以上です。     〔32番松島重綱議員登壇〕 ◆32番(松島重綱議員)  御答弁ありがとうございます。市長,さっぱりと御答弁ありがとうございます。 一括質問でございますので,まず,全般について再質問させていただきます。 まず,回遊性向上の社会実験について,御答弁いただきましたが,自転車レーンをつくる,1車線つくる,やっぱりずっと続かんといけんと思う。物理的に続けられないところ,農業会館から電車通りまで,あそこについては,物理的,機能的にも1車線にするわけにはいかない,また自転車専用レーンというか,その部分も削除しなければならない,そういうところがあります。だから,自転車に乗っている人は途中でかわらにゃいけん。あそこの県庁の裏からあくら通り,それから内山下の電車通りに出るまで,あそこは朝7時半から9時まで南側の1車線を自転車専用レーンにしておられます。それで,朝の通勤通学ラッシュのときに,バスも,公共交通,タクシー,それから通勤車両も全部北側を通れという指導制限になっておりますが,実際には車両が2車線を運行しているというような状況であります。 要するに,何が言いたいかというと,実態に即した格好でやってほしい。自転車専用レーン,これは全国的にも歩行者・自転車等優先,また道交法が変わって,自転車は車両である,左側通行しなければならない,そういうもろもろのことがあります。そういうふうな中で,とりあえず小手先のやり方じゃいけんと思うんです。 それともう一点,市役所からずっと駅に行って,駅前のバスターミナル,要するに駅の構内のバスターミナルから出るところ,あそこは非常にストロークが長い。あそこを自転車で南から北に行かれる方,非常に困惑されております。ストローク,距離が長いがために,信号が途中で変わるというようなこともありますし,滞留,待機する場所もありません。また,そこへ,入り口の横断側溝,グレーチング,これも騒音,振動等防止のタイプにしておりますが,重量車両というか,重い車両がずっと通るがために,カタンカタンカタンと最近音もしております。だから,そういうところの整備も踏まえて,これだけを捉まえてするんじゃなく,総合的にやってほしい。 イオンモールから農業会館につきましても,大分前ですか,お話ししましたインターロッキング,歩道上の仕上げですね,これについてもまちまちであり,また非常に安定性の悪いところもまだ多数あります。 これ市長,この前の社会実験でも歩かれたらおわかりになると思うんですが,あそこのそういうふうな一番基礎のところ,この項で5番目に区画線の修復についてもずっとお願いしておりましたら,きょう前向きな御答弁をいただきました。だから,そういう市民の皆様にいろんな実験をしていきますよといっても,その足元を固めていただきたいなと思うんです。 この件につきまして,総体的な質問になりますが,市内の既存の道路の整備と,それから自転車道,それから一方通行とかそういう交通制限,1車線化にする,これとのマッチをしていかんと,こっちだけ先行したんじゃいけんと思うんです。これについての御所見をお伺いさせてください。 また,区画線につきましては,今年度もラインの総延長で110キロを計画していただいている。特に御答弁では,交差点部。今車両でも,センサーで区分線,要するに車線の白いラインもしくは黄色のラインを感知して,そっからはみ出したら戻るような構造の車両まで開発されております。その中で,車線が消えておるところが非常に多かった。毎年80キロから90キロ,そして今年度は110キロ,そのうち今60キロ済んどるということについては,本当によく取り組んでいただいておるなと。なおかつ,先ほどの都市整備局長の御答弁で,特に交差点部は誘導する矢印とか下線,これが非常に重要であります。特に御高齢者の方々も自動車を運転する中で,そういうものがあると,とにかく事故が一番多いのは交差点,ほんならそういうところに消えかかったラインを復旧していくということは重要であると思います。これについては鋭意取り組んでいただきたいと考えております。 ただ,そのときに,ラインが消えるということは,その上を自動車が通りよる。すなわちそのラインの位置がちょっと違うんじゃねんかと。こういうふうに自動車がすっと。その両サイドにライン引いとったら,ぼっこう自動車でそのラインを踏まんから消えにくいんじゃないかなと。だから,既存の交差点の改修,改良についても,そういうところもしっかりと見据えて,見直すべきところは見直していただきたいと思います。これは要望で,御答弁は結構です。 それから,路面電車の岡山駅前乗り入れについて,この項とあわせて公共交通,郊外の対策についてもお伺いしたかったんですが,正直なところ,原稿書いておりませんので,通告違反になるので,今回は割愛しております。 路面電車につきましては,私,駅に乗り入れ,全面的に賛成の立場でございます。我が党としましては,これからまだ十分論議していくところでございますので,あくまでこれは個人的な見解でございますが,路面電車に乗ろうと思うと,ずっと横断歩道を何回も渡らにゃいけん,もしくは地下に潜って上がってこにゃいけん,そういうふうな動線があります。他都市へ行ってみますと,非常にその利便性がある。それで,路線バスも多くのブースを設けて方面別等対応していただいておりますが,なかなか市外,県外から来られた方々については,このバスに乗ったらどこへ行くんだろうかと,どこどこに行きたいんだけどどのバスに乗ったらいいんだろうか,わからないところがございます。特に後楽園,そして岡山城を一体としての観光にも力を入れていく,そして特に来年,瀬戸内国際芸術祭もある,来年に向けていろいろな施策も取り組んでおられる,そういうときに,やっぱりそのインフラの有効な利活用,これは重要であると思います。 そして,先般,市長がみずから,いまだかつて路面電車及びLRTについてこのように活発に論議されたことがあっただろうかという御答弁もいただきました。まさにここまで来たら,今のチャンスを逃しては,改修,改良できないと考えております。だから,路面電車だけではなく,総合・総体的に,一番街ができた,そして三番街もペスカという地下街を整備した,それに先立って,北側の有料駐車場,そして一般車両の乗降ブースも整備されました。しかし,また原点に返って,総合的なものも勘案していく必要があると思うんです。もう27年前に瀬戸大橋ができ,そして青函トンネルができた,日本でもこのような高度な技術力がございます。じゃあ,地下街があるから荷重が云々ということについては十分理解はできます。駅の東西連絡通路ができたとき,エレベーターは1階から2階だけでございましたが,議会との論議の中で地下まで延ばしていただき,1ブース,1店舗,さんすてのほうへ引っ越ししていただいて,結果としては地下から2階の東西連絡通路まで上がれるようになった,それが今日の状況であります。 今回,その路面電車,本来僕は,もう真っすぐ入っていくと,要するに西に向かって。そうするともろもろの弊害,障害があるということで,北に,あれ何度ですか,62度の47度か,角度がついております,北へシフトして入っていくというふうな発表をされました。噴水,カリヨン等につきましては,今後検討していくというお話でございます。あのピーコック噴水,これは非常に皆さんに愛されて,周りで待ち合わせの場所,風物ともなっております。あの噴水がもうなくなってしまうというのは悲しいですが,できてから非常に長い年数たっておりますので,改修等,ぜひ駅前のシンボルはなくさないでほしい。カリヨンについても,皆さんどこにあるか御存じない方多いと思いますが,1日に数回,あの大きい鐘で爽やかなミュージックを,これも季節ごとにそのミュージックを変えて鳴らしております。また,桃太郎像については,先般私も初めて存じ上げたんですが,姉妹都市の各都市に全部あれと同じ像があるということでございます。 桃太郎をテーマとして売り出していく岡山におきましては,路面電車の平面乗り入れ,これはぜひ取り組んでいただきたいと思いますが,その他の施設,設備,現在あるものについても,最大限有効に構築し,駅前広場を,広く市民に愛されるゆとりの広場をつくっていただきたいと改めて考えます。これは御検討ということでございますが,それについての御所見を改めてお聞かせください。 また,東大の吉村教授の開発された渋滞などを解析するコンピューターシミュレーター「MATES」,これについては,導入使用料等は高額であるかなと思いましたが,無料での使用が認められており,また教授も岡山に対して非常に協力的,好意的であると伺っております。これについて,市で既に検討され,導入しないということが決定されておると伺っておりますが,こういうものを有効に活用しながら,この結果,渋滞は起きないという結果が出ておると伺っております。今後,駅前商店街等にお話しする際に,こちらの活用については御検討されないのか,そこをお聞かせください。 そして,(2)の駅前商店街の皆様に対しての項でありますが,動線が塞がれるという御所見での陳情が出ておると伺いましたが,このシミュレーターでは全くそういうことはないと。逆に,駅が現在の降車口,要するにドラッグチェーンのところですね,昔,マクドナルドがあったところをつなぐ動線,高島屋の裏に行く横断歩道のところ,あそこにも降車場ができる。それから,東では西川緑道公園のところに降車場が既存である。そして駅前にある。要するに駅前商店街を西から東に3つの降車場が挟んで利用できるというようなことになり,また屋根はつけるけど駅舎は設けないということになれば,視界,視距も妨げられないと思うんです。今度動線が塞がれるという商店街の皆様の御懸念に対して当局はどのように考えておるのか,御所見をお聞かせください。 それから,最後の項,スポーツ振興等について御答弁いただきました。この11月9日に設置されたプロジェクトチーム,くしくも第1回おかやまマラソンの翌日ということであります。そして,御答弁中で,東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ,これ重点的なお話でございましたが,そのときの17日の初会議では,国内外の大規模な大会の誘致も目指すというコメントを伺っております。 現在,我が岡山市では,ワールドカップバレー,山陽女子ロードレース大会,全国ジュニアカヌースラローム岡山大会,そして全国選抜ジュニアテニス大会等,全国規模の大会がございますが,今後この国内外,国外も書かれております,大規模な大会の誘致,これについての御所見,考え方,そして取り組みについて追加でお聞かせください。 強化対策,これについてお伺いするところでは,インターハイも間もなく行われる,カウントダウンであと233日ですか。それで,東京オリンピック・パラリンピック,これについての選手の強化というのは一日にはできないと。そういう中で,現在岡山市は,各種団体への強化対策費用等の補助に取り組まれておりますが,内容としては非常に少ないと伺っております。具体的な数字も伺っておりますが,これについて,今後どのように取り組んでいかれるのか。もう遅きに失することがあってはいけない,このことについてのお考えをお聞かせください。 そして最後に,豊成温水プールについては,私も水泳をずっとさせていただいておりまして,あそこで何年も前から毎月練習させていただいて,最近は行ってないですけど,させていただいておりました。水位が下がったというのは初めて伺っとんです。 それで,機能としては,プールは周りに水がオーバーフローしたら,上の浮遊物等をずっと取って,そこに新しい水を補給すると,それでその水を浄化したりしながら使うということで,そして大会のとき,市民体育大会の水泳大会もあそこでさせていただいておりますが,そのときには満水にすると。しかし,いかんせん,小学校等での飛び込みを禁止しており,豊成温水プールも平素の利用,活用は飛び込みを禁止しております。その関係で,大会のときですら飛び込みができない選手が多くあります。それでまた,泳ぐときにはいろいろな泳ぎ方をされます。そうすると,水位がある程度保たれないと非常に泳ぎにくいという泳ぎもございます。 そういうふうな中で,このことについて御答弁いただいたんで,この件だけでなく,指定管理者にいろいろその他指導することがございましたら,遅れることなく,しっかりと申していただきたい。これも要望といたします。 以上,3項目について質問させていただきましたので,以上で2回目の質問を終わらせていただきます。 御答弁よろしくお願いいたします。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸市民生活局長  2点,御質問いただきました。 まず,市スポーツコンベンション誘致推進プロジェクトチーム,庁内組織ということで発足させていただきました。国内外の大規模な誘致ということにつきましては,まずは情報収集,それから関係団体への働きかけ,それから競技施設,大規模大会になりますと,それ相当の施設も必要でございますので,そこら辺の情報も収集しながら,今後誘致に向けた活動を進めていきたいという考えでございます。 それから,先ほどのオリンピック経験者招聘事業実施ということで,こちらの事業なんですが,先ほど御答弁申し上げましたオリンピック経験者が実施する練習会,合宿,研修会等に補助金として20万円の範囲内で必要な額ということにしております。これにつきましては,今後,いろいろな情報等,あるいは他都市等,オリンピック関係等も含めまして,金額等含めまして今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  数点の再質問をいただきました。 まず,自転車走行空間の整備につきましては,平成24年8月に策定いたしました自転車先進都市おかやま実行戦略に基づきまして,まずは中心部から整備を進めているところです。当然限られた道路空間の中で,警察等関係機関とも協議をしながら,ネットワーク化を考えながら整備を進めていくこととしております。 そういった中で,議員御指摘のようなその交差点などでは,やっぱり歩行者,自転車,また自動車が多く集まる場所ということで,安全確保等が特に求められる場所であるということは認識しております。一方で,道路用地に限りがあるということがございますので,今後,その限られた空間の中での確保という観点で,警察ともいろいろ協議をしながら,可能な対策について検討してまいりたいと考えております。 それから,駅乗り入れ関係につきましての御質問でございますが,特に商店街の方からの御指摘ということで,平面乗り入れすることにより商店街への動線が塞がれるという御指摘を伺っております。当然,今後乗り入れに伴う歩行者動線のあり方や駅前へのにぎわい・憩い空間,また景観の向上等について検討することとしておりまして,その中で,商店街の方々の不安を払拭するためにも,駅前商店街や地元の方に参画いただきながら検討を進めてまいりたいと考えております。 そして,東大の吉村先生の「MATES」の活用についてですが,活用しないと決めたわけではございません。必要に応じて活用できるものであれば活用していければと考えております。 それからあと,乗り入れで支障となる噴水とかカリヨン,いろんな施設についてでございますが,実際駅前広場のにぎわい・憩い空間とか景観の向上とか,いろんなあり方を検討する中で,有効な活用方策を含めまして整理していきたいと考えております。 以上でございます。     〔32番松島重綱議員登壇〕 ◆32番(松島重綱議員)  御答弁ありがとうございます。 きょうは,都市整備局長と余り論戦を交わさずに,あと3分28秒が終わりそうなんですけど。 回遊性向上,その中の自転車専用レーン,これについて,いつだったか,市長が御自宅から市役所へ来られるのに自転車で来られたというふうなお話も伺っております。都市整備局長,この回遊性向上社会実験に際して,自転車で中心部を走られたかどうか。その社会実験だけじゃなく,都市整備局長が自転車でこの辺を走られとんをお見受けしたことがないんです。それについてちょっとお聞かせください。 そして,中心部だけじゃなく,郊外の自転車の専用レーンについてはどのようにお考えか,これをお聞かせいただきたいと思います。 この項については,とにかく続かんといけんと思う。途中で切れたり,途切れたりしたら,ほんならそれは安全に歩道に誘導するとかというふうな考え方が必要であると思うんです。だから,実証実験のとき,イオンモールからずっと東へ向いて入るところ,あそこは本当にきれいに乗用車線,そして自転車専用にはブルーのマークを表示していただいて,実際に自転車で走る方も,生き生きと,楽々走られとったと感じております。 それから,最後の項,国内外の大規模な大会の誘致,これに対して,市民生活局長,大規模な施設の設置も考えてということですが,大規模な施設の設置については,僕はそういうつもりでこれを聞いてない。大きい金が要るんよ。だから,現有の施設を生かすことを優先して考えていただきたいと思うんです。 本当に市長,今既存の道路とか施設についても,原点に返って,それらを有効に,ある程度手を加えれば十分になると。だから,その中で,例えば県にある,もうどうでもええと協議されているあの建物については,これはもう老朽化しているからつくらにゃいけんというところがあるんですけど,大規模な大会を誘致するために施設をつくるんじゃということは箱物行政になるんで,それについての再度の御所見をお伺いしたい。既存の施設で十分立派な施設,大きな施設,また県有施設も併用しながら,ほれで開催地負担金等を市,県で,この前のマラソンも,市と県と同じ負担割合でさせていただいておると。そういう中で,インターハイが間もなく,もう来年来る。そして国体,オリンピックも間もなくやってまいります。そういうような中での御所見をお聞かせいただきたい。 以上で私の個人質問を終わらせていただきます。 御答弁お願いいたします。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎河野広幸市民生活局長  再々質問いただきました。 まず,先ほどの答弁で,ちょっと言葉足らずで申しわけないんですけど,大規模な大会ですと大規模な施設が要るということから,岡山市のほうでいろいろそこを勘案しなければならないというふうな答弁をさせていただいたつもりだったんですが,申しわけございません。 それで,松島議員言われるとおり,現有施設を基本にして考えていきたいというのは変わっておりませんので,よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  中心部で自転車に乗っているのかという御質問でございます。 当然,ももちゃりに乗って中心部を回遊しております。2回,3回の社会実験におきましても,ももちゃりに乗って自転車レーンを走行して状況を把握しておりますので,御理解いただきたいと思います。 それから,郊外部についての考え方でございます。 自転車先進都市おかやま実行戦略においても,まずは中心部を重点的に整備していこう,その後郊外と中心部を接続する都心アクセスについても検討していくということで,今後整備路線,または整備内容を検討していくこととしております。 それから,その自転車のネットワークについては確かに重要であると考えております。ただ,やはり安全面,特にその交差点部では,自動車等が集まる場所ということでございますので,そういった中で,安全確保のため,今後どのような自転車レーンから歩道への動線というんですか,そこらあたりの案内等も含めまして,警察とも協議をしながら可能な対策について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で松島議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして川本議員。     〔17番川本浩一郎議員登壇,拍手〕 ◆17番(川本浩一郎議員)  皆さんこんにちは。自民党市議団の川本でございます。 傍聴席の皆様,またoniビジョンをごらんの皆様,ありがとうございます。 我が会派も非常に風邪の方が多ゆうございます。くれぐれも皆さんお気をつけていただきたいと思います。 それでは,松島議員の後ですので,より爽やかに,通告に従いまして始めさせていただきたいと思います。 1,都市間連携と都市間競争について。 これからの都市間関係は,今まで以上に二面性が求められるのではないでしょうか。1つは連携,もう一つは競争です。都市間連携においては,圏域や都市間の発展に向け,それぞれの特性を生かし,活力や利便性を向上させ,足りない面は補完していく,今議会の市長提案理由説明でも述べられた連携中枢都市圏の形成に向けた取り組みや瀬戸内4県都市長会議など,地方創生においても重要な役割を果たすものです。 一方,各都市で競い合わなければならない施策があるのも事実です。産業育成や企業立地,観光やコンベンション誘致だけではなく,マラソンやふるさと納税など,見方によっては数多くの事業が該当します。また,政府が全国の自治体に対し今年度中の策定を求めている地方版総合戦略は,都市間を競わせている印象すら受けます。今後の自治体運営において首長は,都市間と連携を図りつつも,都市間の競争に勝たなければならないという難しいかじ取りが求められています。 そこでお尋ねいたします。 (1)大森市長は,これからの自治体運営において,都市間との連携や競争はどうあるべきとお考えでしょうか。 (2)地方版総合戦略を10月末までに策定した自治体に対しては地方創生先行型交付金を上乗せすると政府は発表し,それを受け,10月末現在で38都道府県,728市区町村が総合戦略を策定しました。本市も10月26日に岡山市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定しています。 しかし,先駆的事業分(タイプⅠ)についての交付金はゼロとお聞きしていますが,その経緯と,一律に交付された地方版総合戦略先行策定分(タイプⅡ)の交付金の使い道についてお示しください。 また,本市総合戦略全体の予算規模についてもお示しください。 (3)新たな総合計画は,市政にとって最重要な計画です。岡山市長期構想案では,都市間の関係を示すものとして,圏域の発展を牽引するとあります。この圏域とはどこを指し,どのように力強くリードしていくのでしょうか。 また,長期構想案,岡山市の強みと特性には,機能集積や交通の結節点,災害の少なさや医療・介護資源などが挙げられています。以前から挙げられるこの要素は,他都市と比べ,本当に強みとなっているのでしょうか。仮にこれまでの強みとして生かし切れていないのであれば,一定の総括も必要と感じます。戦略なのか,それとも情報発信なのか,はたまた別の課題があるのか,現状をどのように分析されていますか。 (4)都市間の競争において,広告塔となる都市の顔は必要と感じます。長期構想案では,その役割は今後桃太郎が果たすものと思います。しかし,残念ながら,本庁舎を含め市内で桃太郎のまちと感じる要素は少ないのが現状です。今後いかに広めていくのでしょうか。 また,広告塔として,トップスポーツチームとの連携も必要と感じますが,いかがでしょうか。 (5)近年,岡山市同様に全国の自治体が熱心に取り組んでいる事業として,マラソンやふるさと納税があります。一定の成果を出し続けるには,いかに都市の独自色を強めるかがポイントとなります。取り組みやお考えがあればお示しください。 2,PPP(公民連携)について。 公共と民間がノウハウや資金を出し合って公共サービスを提供する仕組み,いわゆるPPP──パブリック・プライベート・パートナーシップを推進するべきと,過去の議会においても取り上げてまいりました。私は,今後の地方創生のポイントの一つは,PPPの推進ではないかと思います。 単純に行政が行う役割を民間へ出し,事業の効率化や財政負担の軽減を図るだけではなく,さまざまな可能性を模索し,また実績のある分野については検証を行い,さらに深化させなければなりません。その点では,3月に開設した岡山PPP交流広場は,民間との橋渡し役としての活躍が期待されます。 そこでお尋ねいたします。 (1)先月12日に第1回岡山PPP交流広場を開催したとお聞きしています。概要や今後のスケジュールについてお示しください。 また,アンケートを行ったとお聞きしていますが,その結果についてもお示しください。 (2)岡山PPP交流広場では,市有施設の民間活用や民間施設を活用した公共サービスの提供などが中心になっているように感じますが,ほかの公民連携の手法などについて議論はされているでしょうか。 (3)地方自治法の一部改正により,平成15年9月2日に施行された指定管理者制度は,導入から10年以上が経過しました。本市においても,ことし4月現在,導入施設は359施設に上ります。導入から10年余りが経過し,課題も出てきているのではないでしょうか。 当初,市民にとってのメリットとして,民間を含む多様な事業者から最適な指定管理者を選択することによる稼働率の向上や収入の増加,経費の縮減,民間等のノウハウを生かすことにより効果的,効率的な管理運営や利便性の向上,さらには満足度の高いサービスが受けられることが考えられていました。こうした点を踏まえ,導入後の評価や今後のあり方についてお示しください。 (4)長期構想案に公民連携の考えについても盛り込むべきと考えます。御所見をお願いいたします。 3,地域の課題について。 16回目となる岡山市市民意識調査が行われ,先日結果が公表されました。その中の項目には,市民のひろばでも紹介されていますが,「あなたは地域活動に参加していますか」との問いがあります。町内会などの地域団体の活動に参加していると答えた割合は36%,一方,参加していないと答えた方の割合は56%に上ります。参加していない方のうち,参加する時間がない,活動に関心がないという方がいる一方,情報やきっかけがないと答えた方や今後は地域活動に参加してみようと思っていると答えた28%の方たちへの働きかけが新たな地域活動の担い手の確保につながります。 私も,日々の活動の中で,地域諸団体の方からさまざまな課題をお聞きしますが,岡山市としても課題の把握に努め,解決に向けた取り組みを進めていかなければなりません。 そこでお尋ねいたします。 (1)市民意識調査の「あなたは地域活動に参加していますか」との問いの意図は何でしょうか。 また,同項目の調査を前回行ったときと比べ,参加している割合が減り,参加していないとの割合がふえています。この結果についての御所見をお願いいたします。 (2)地域諸団体の課題としてお聞きする加入率の低下,役員の高齢化,担い手の確保,資金難など対する支援策などは考えていますか。 (3)さまざまな地域活動の支援策を岡山市では行っていると聞くものの,どのような内容があるのかわからないとの声を耳にします。例えば,町内会活動への支援策が一目でわかるパンフレットを作成するのも一案と考えますが,いかがでしょうか。 (4)認可地縁団体の設立,いわゆる町内会の法人化やその準備を進めている町内会がふえています。認可地縁団体を設立することによるメリットやデメリット,また設立後の課題などがあればお示しください。 4,防災・減災対策について。 (1)浸水対策について。 本年9月の関東・東北豪雨では,利根川水系の鬼怒川の堤防決壊を初め,19の河川で堤防が決壊,67の河川で氾濫等が生じて,人命被害を初めとする多大な被害が発生したところであり,改めて自然災害の脅威を思い知らされました。被災された地域の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。 気象庁の発表資料によれば,全国各地で短時間豪雨が多発傾向にあるとされており,岡山市も例外ではなく,いつどこで豪雨による浸水被害が発生してもおかしくない状況にあります。本市においても,平成23年の台風12号では,床上浸水を初め多くの地域で浸水被害をこうむったことは記憶に新しいところです。ことしは幸いにも大きな被害はなかったようですが,児島湾及び児島湖に面する岡山平野は広大な海抜ゼロメートル地帯にあり,その規模は約220キロ平米と,東京湾沿岸や大阪湾沿岸のゼロメートル地帯の約2倍の面積があると聞いております。この岡山平野で,本年9月の関東・東北豪雨や昨年広島市で甚大な土砂災害被害を発生させた線状降水帯による連続豪雨が起こると,人口,資産が集積する岡山平野一帯が甚大な浸水被害をこうむることは想像にかたくありません。 浸水被害には,河川を流下する水が堤防を越えてあふれないようにする,いわゆる外水対策と,地域内に降った雨水を的確に河川や海域に排除する,いわゆる内水対策による取り組みが必要であると聞いております。河川の改修整備は,旭川や吉井川,笹ケ瀬川などの主要河川の管理者である国や県が鋭意進めているようですが,地域行政の主体でもある本市も積極的に浸水対策に努める必要があります。先日公表された岡山市市民意識調査においても,重要度は高いが満足度は低い項目のグループに防災対策,河川の改修等洪水・浸水対策が含まれており,特にこの2項目は重要度のポイントが高い数値結果を示すなど,市民の関心の高さがあらわれています。 今年度の機構改革では,下水道による内水対策に取り組む下水道部局と河川等の外水対策を所管する河川部局が統合され,下水道河川局が創設されております。このことは,市長が浸水対策に対する取り組みの重要性を認識されているあらわれではないかと期待しております。町なかのにぎわいの創出などの取り組みと比較して,下水道や河川事業は被害がないことが事業の効果ということもあり,ふだんは認識されない地味な事業でもありますが,その地道な積み重ねが市民の安心・安全な生活,ひいては本市の発展を下支えしているものと考えます。 そこでお尋ねいたします。 本市を貫流する主要河川の改修は,管理者である国や県にその促進を期待するものですが,地域行政の主体である市として,ハード対策だけでなく地域と連携したソフト対策の重要性を認識した上で浸水対策にどのように取り組んでいくお考えか,お示しください。 (2)鬼怒川の堤防決壊を教訓に。 この項の冒頭に触れた関東・東北豪雨では,茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊,周辺一帯は水没しました。現場から伝えられる映像は衝撃であり,岡山市においてもこの被害を教訓にしなければなりません。 仮に堤防が決壊または決壊の危険性がある場合を想定し,お尋ねいたします。 まず,国や県が管理する主要な河川や児島湖の堤防に危険が及んでいる場合,市はその情報を把握することは可能なのでしょうか。 次に,避難情報についてお尋ねいたします。 集中豪雨や大型台風の襲来の際などの洪水における避難勧告や指示などの判断基準は,国や県が示した避難判断水位や氾濫危険水位をもとに,その後の雨量や潮位を考慮し,総合的に判断するとなっており,浸水が予想されるエリアを行政町名や地区ごとに絞って発令するとあります。仮に堤防の決壊など危険性が及んでいる場合,どのような情報を市民に伝え,避難につなげていくのでしょうか。 もう一点,市内各地で行われている防災訓練や避難訓練は,地震を想定したものが中心と感じます。もちろん地域にもよりますが,水害を想定した訓練も必要ではないでしょうか。御所見をお願いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 御答弁どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,川本議員の御質問にお答えいたします。 私はまず,都市間連携と都市間競争についてということで,この都市間の連携や競争はどうあるべきかという問いでございます。 私も,川本議員と同様に,これからの市政運営に当たっては,ここで言う連携,そして競争,これは非常に重要なキーワードになってくると思います。 まず,都市間連携でございますけども,岡山市を初めとする近隣8市5町との連携中枢都市圏の形成に向けた取り組みを行っているところであります。岡山市は,圏域の中心として,圏域全体の発展を牽引する役割を担っていきたいと思っております。 また,瀬戸内4県都市長会議もことし第1回目を行いました。これらも,相乗効果を発揮して,ウイン・ウインの関係を築こうというものでございます。これ,岡山市が提唱したものではありますけれども,広島市,高松市,松山市の市長さん方も非常に前向きに,積極的に対応しておられます。彼らも多分同じ意識を持ってやられているんじゃないかなと思っているところであります。 今2つの例を申し上げましたけれども,目的等々に応じて,必要があれば他の都市との連携を行っていくというのは,私は十分これからもあるんではないのかなと思っております。 都市間競争ということは,もう今幾つかの例を出されておられましたように,基本的には地方創生もそういう面では競争だろうと思います。まちの特徴をつくり,都市ブランド力を高め,対外的に情報発信するとともに,地域への愛着や関心を高めることにより,岡山市の都市としての競争力の向上を図ることが必要であると思っているわけであります。 このため,この産業面においては,空港南産業団地等々を通じた企業立地の促進等々も行っております。また,文化面では,岡山城周辺の歴史・文化ゾーンを中心に,岡山芸術交流Okayama Art Summit2016の開催も予定しているところでございます。また,歴史的な資源を紹介することで観光振興に資することが期待される歴史案内看板の設置,古代吉備の国の繁栄などをテーマとする歴史・文化資源の調査,収集など,岡山市の地域資源をまちづくりにしっかりと生かし,国内外に向けて積極的に発信していくことにしているところでございます。 このように,都市間の連携と競争,また両者の視点の重要性を踏まえ,岡山市として強みを発揮していきたいと考えております。 もう一つ,今後桃太郎を広げていく考えはあるか,またトップスポーツチームとの連携も必要ではないかということであります。 今回の基本政策審議会も,「未来へ躍動する 桃太郎のまち・おかやま」というタイトルで目標をセットされています。私の名刺にも常に桃太郎のまち岡山と書かれているわけです。そういう面で岡山市もウエブサイトを通じて情報発信などもやっている等々はありますが,実際にその桃太郎の魅力を体感できるような観光素材はやはり少し不足しているような気がいたします。 先日,少し前になりますけども,岡山駅の地下にありますももたろう観光センターに勤めておられる女性たちと会話する機会がありました。そこでのお話,幾つかの点がございましたけれども,その一つに,桃太郎グッズを買おうと思ってもなかなかないんだというような話もありました。彼女らは,生の声として,聞かれて困っているというような様子も見られました。こういったそのお土産品の提供など,もう本当にどういう形がいいのかという議論,これは民間が中心ですけれども,我々としても考えていかなければならない問題なのかなと思います。 先日,桃太郎さんの朝ごはんプロジェクトを石山公園で実施しましたが,非常に多くの方に参加いただきました。そういうことの一つ一つを通じて,桃太郎が持つ,何ていいますか,健康的な,清新なイメージを出していきたいと。テレビでも今CMでやっていますから,ちょうどいい機会でもありますんで,ぜひ桃太郎のまちを意識したプロデュースを考えていかなければならないなと思っております。 次に,トップスポーツチームとの関係でございますが,従前,ファジアーノとの関係,練習場の提供もございますし,市民デーも毎年行っておりましたが,今年度からシーガルズも市民デーを設立いたしました。来年の1月早々にはこの市民デーが来るわけでございます。こういう面からも,トップリーグとの連携はやっているところであります。そのほかにも,日本三名園があります岡山市,金沢市,水戸市,それぞれがJ2に属していますんで,3都市が連携して観光振興を図るというようなことも今行っているところでございます。 何がこれからできるのか,引き続きトップスポーツチームとの意見交換を行う中で,効果的な連携を考えてまいりたいと思います。 以上です。 ◎田中利直政策局長  都市間連携と都市間競争についての項のうち,地方創生先行型交付金について,先駆的事業分(タイプⅠ)の交付金ゼロの経緯についてお答えいたします。 地方創生先行型交付金のタイプⅠにつきましては,国の外部有識者が個々の事業について評価を行った上で交付対象事業が決定されております。その評価方法は,人材育成・移住,地域産業,農林水産,観光,まちづくりの各分野ごとに先駆性の着眼点である政策間連携,地域間連携,官民協働,事業推進主体の形成等の観点から評価されるものです。事業の採択率は約6割と公表されていますが,評価の内容や不採択の理由等は示されておりません。 なお,当該交付金の充当を予定し,9月補正に計上した1事業につきましては,2月補正において財源の振りかえを予定しております。 次に,交付金タイプⅡの使途についてですが,地方創生先行型交付金タイプⅡにつきましては,外国人観光客誘客促進事業,サテライト移住相談窓口設置事業,ヘルスケア産業創出・育成事業の3事業に活用してまいります。 次に,総合戦略全体の予算規模ですが,平成27年度事業費は約22億円となっております。 次に,圏域の発展を牽引するとあるが,圏域とはどこを指し,どのように力強くリードしていくのかとの御質問にお答えいたします。 具体的な圏域としましては,まず岡山市を含む県内の8市5町で取り組んでいる連携中枢都市圏を指し,この圏域においては,岡山市を中心都市として,その都市機能を生かし,他市町と相互に機能補完をし合いながら圏域住民の安全・安心で快適な暮らしを確保するとともに,地域を活性化し,経済を持続可能なものとすることを目指しております。さらに,瀬戸内地域の各県都においても,互いの長所を生かして連携を深め,相乗効果を発揮していくなど,目的等に応じ,さまざまな連携を図ってまいりたいと考えております。 次に,岡山市の強みを生かし切れていないのであれば一定の総括が必要であるが課題は何か,現状をどのように分析しているのかとの御質問にお答えいたします。 岡山市は,中四国の交通の結節点という立地条件のよさ,医療,介護を初めとする都市機能集積,災害が少ない安全・安心な生活環境などの強みや特性を有しており,これらを生かした都市づくりにより平成21年に政令指定都市に移行するなど,圏域の中枢拠点都市として着実に発展してきたものと考えております。 一方で,本市の持つ強みや特性について十分に生かし切れていないという指摘もあり,市民意識を見ても,住みやすさへの一定の評価があるものの,岡山市の特徴をつくり,都市ブランド力を高めること,地域への愛着や関心を高め,対外的に発信していくことなどが課題となっているものと認識しております。 以上でございます。 ○宮武博議長  答弁の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。      午後0時0分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時0分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 ◎佐々木正士郎財政局長  1の都市間連携と都市間競争についての項のうち,ふるさと納税につきまして答弁させていただきます。 ふるさと納税につきましては,お礼の品として,岡山を代表する季節の果物などの特産品を送付するとともに,今年度から応援したい市政の分野を11の分野から選択いただく仕組みなどにより,岡山市をより身近に感じ,引き続き関心をお寄せいただけるよう取り組んでいるところでございます。 今後とも,ふるさと納税の趣旨を踏まえながら,多くの方から応援の寄附をいただけるように取り組んでまいります。 ◎河野広幸市民生活局長  同じ項,おかやまマラソンの独自色を強める取り組みはとの御質問にお答えいたします。 第1回おかやまマラソンは,海外を含め全国各地から1万4,000人を超えるランナー,懸命に大会を支えていただいた4,000人を超えるボランティア,沿道で熱い声援を送っていただいた13万人もの応援者など,走る,見る,支える人々が一つになった大会として地域に元気と感動をもたらすなど,大きな成果があったと考えております。 また,備前焼の完走メダルや沿道でのきびだんごの提供など,岡山らしいおもてなしがランナーからの高い評価をいただいております。 第2回おかやまマラソンに向けましては,今回第1回おかやまマラソンの検証を踏まえた上で,より岡山の魅力を体感していただけるような,沿道で提供する給食や沿道応援の内容,EXPO会場の構成等の検討を行い,多くのランナーがぜひ参加したいと思われるような大会となるよう考えてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ◎田中利直政策局長  2番目のPPP(公民連携)についての項,長期構想案に公民連携の考え方を盛り込むべきと考えるが所見をとの御質問にお答えいたします。 長期構想素案で,行政と地域住民,NPO,企業等の多様な主体によるパートナーシップ推進の考え方を示すとともに,都市経営の方向性の中で,官民の役割分担等についても記載しており,今後中期計画の策定を進める中で,財政局など関係部局とともに,公民連携のあり方について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎佐々木正士郎財政局長  同じ項のPPP交流広場につきましてお答えいたします。 本年11月12日に開催いたしました第1回岡山PPP交流広場には,民間事業者や金融機関から82名の参加者があり,内閣府によるPPPの推進についてや日本政策投資銀行による公有資産活用PPP事例についてなどの講演や名刺交換会を行いました。 参加者のうち54名からアンケートを回収いたしましたが,その結果,今後もこの交流広場へ参加を希望する人の割合が98%,講演が参考になったと答えた人の割合も約98%と高く,有意義な場になったと考えております。 一方,公有資産の有効活用にPPPの手法を適用するときの課題として複数回答を求めたところ,PPPの活用を図ろうとする対象資産についての情報がないと考えている人が約53%,それから具体的な公有資産について,PPPによる活用の可能性を官民で対話できる場がないと考えている方が51%,また民間がどのような形でかかわることができるのかイメージが湧かない方が約44%となっているところでございました。 こうした意見を受けまして,今年度中に開催予定のあと3回の交流広場におきましては,個別の未利用地をテーマとした意見交換や公民連携のあり方についてのパネルディスカッション等を行う準備を進めているところでございます。 また,来年度も具体的な資産につきまして官民で議論できるよう,引き続き交流広場を開催してまいりたいと考えております。 次に,PPP交流広場での市有施設あるいは公共サービスの提供以外の公民連携手法についての議論はしているのかとの御質問でございます。 このPPP交流広場は,ストックマネジメントの視点から多様な公民連携を推進するための対話の場であり,主に市有施設における出店等民間サービスの提供,逆に民間施設への公共施設,サービスの誘致のほか,市の未利用地及び未活用施設の民間活用などについて公民連携の可能性等について議論を深めるとともに,いつでも情報,意見,提案等を交換し合えるネットワークとして構築したものです。 したがって,まずはこうしたストックマネジメントについての対話を広場で行ってまいりたいと考えておりますが,それ以外のPPPについても,民間から具体的な提案があれば,財政局が窓口となって関係部局につなげていきたいと考えているところでございます。 続きまして,指定管理者制度の御質問についてお答えいたします。 指定管理者制度の意義や効果につきましては,議員の御案内のとおりでございまして,導入した施設では,開館日や開館時間の拡大,利用者アンケートによる設備への要望対応,また自主事業として水泳教室やサッカー教室等の実施,待合室への新聞・雑誌閲覧サービス,傘の無料貸出サービスなど,民間ならではのアイデアにより利用者の利便性やサービス向上につながっているものと考えております。 一方で,指定管理候補者の募集において応募者から提案される自主事業などの独自の取り組みについては,指定管理者となった後の実施内容を評価する仕組みがなく,すぐれた提案を確実に実行していても次期選定時の評価につながらないなどの民間事業者のインセンティブとなりにくいことが課題であると考えており,現在そうした事後評価の仕組みやその対象施設等の検討を行っているところでございます。 以上でございます。 ◎奥野淳子市民協働局長  3の地域の課題についての項,まず市民意識調査の地域活動に参加しているかとの問いの意図と結果についての所見,そして地域諸団体の課題に対する支援策についての2つの御質問に一括してお答えいたします。 市民意識調査の設問につきましては,地域の課題を地域で解決する持続可能な地域づくりを進めるためには,活動の担い手を広げていくことが必要であることから,その一つの指標として地域活動への参加状況をお尋ねしたものです。地域活動へ参加していないと答えた方の割合が前回より増加しているのは,活動の担い手が減少しているということであり,加入率の低下や役員の高齢化など,地域諸団体の課題ともつながっていると考えています。 このような課題に対しては,地域で共有し,解決に向けて取り組んでいくことが必要であり,区づくり推進事業の地域活動部門では,そのための組織づくりや人材育成の活動等も対象とすることを明確にお示しし支援を行うとともに,地域協働フォーラムや市民協働推進ポータルサイトなどですぐれた活動を紹介するなど,情報発信に努めております。また,公民館や地域担当職員の地域への支援力を一層高めるための研修も行っているところです。 次に,地域活動の支援策が一目でわかるパンフレットを作成してはどうかとの御質問です。 関係部局がそれぞれに実施している地域活動への支援制度については,わかりやすくまとめて,団体が活用しやすいよう工夫して紹介してまいりたいと考えております。 最後に,認可地縁団体設立のメリットやデメリット,設立後の課題についての御質問にお答えいたします。 メリットとしましては,認可地縁団体の名義で不動産登記ができるようになり,団体の代表者が変更になった場合でも,不動産の所有権登記内容の変更が不要になったことです。デメリットとして強いて上げるとすれば,不動産登記に係る費用が必要になる,法人の設立届を初め各種届け出が必要になるなど,手続面で煩雑になるといったことが考えられます。なお,団体運営上,意思決定過程における手続の簡素化については,課題があるとの声もお聞きしておりますので,まずは指定都市間の連絡会議などの機会を捉え,情報を共有し,課題を整理してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎片山伸二理事  4番目の防災・減災対策についての項のうち,鬼怒川の堤防決壊を教訓にとの御質問にお答えいたします。 まず,堤防決壊等の危険性がある場合の情報把握と市民への情報提供についてのお尋ねでございます。 主要河川や児島湖に関する情報は,岡山県総合防災情報システムや児島湖水位情報により収集しております。さらに,河川の水位が避難判断水位に達し,その後の雨量が増加して災害の発生が予測される場合などは,職員が現地へ赴き,危険箇所を巡回監視しております。あわせて,気象台ホットラインなど,防災関係機関相互の連携により情報共有を図っております。 また,市民の皆様への避難情報の提供につきましては,緊急速報メールを初めテレビ,ラジオ等さまざまな手段,方法によって正確で素早い情報の発信に努めているところでございます。 次に,水害を想定した訓練についての御質問ですが,岡山市におきましても,水害の発生を未然に防止するとともに,水防活動を円滑に行うため,毎年6月に市職員,消防団員,地域住民による水防工法の習得を中心とした水防訓練を行っているところでございます。また,それぞれの地域につきましては,その地域特性や災害種別に応じた出前講座や防災訓練を通じて災害時の対応について啓発を進めており,水害を想定した防災訓練を実施していただいている地域もございます。今後とも,地域の特性に応じた防災訓練等の実施を働きかけてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎大杉誠下水道河川局長  同じ項,浸水対策についてどのように取り組んでいくのかとの御質問にお答えいたします。 本市では,ポンプ場の整備など,従来からハード対策や地元への可搬ポンプの貸与,土のう配布などのソフト対策に取り組んでおります。しかし,近年の豪雨は想定を超えるものもあり,市民の皆様と大雨の危険度を共有することで,いざというときの安全・安心を高めていただくことも必要と考えています。 このため,本市では,内水による浸水区域や浸水深さを認識していただくために内水ハザードマップの作成を今年度行っているところであり,平成28年度に公表する予定としております。これにより,既に公表している洪水・土砂災害のハザードマップとともに,お住まいの地域の危険度を認識していただき,自助,共助の観点から早期の行動などにつなげていきたいと考えています。 また,これをあわせて,市民の皆様と連携した減災対策を重点的に進めることが重要と考えており,支援制度の充実や,必要に応じて関係者が連携して浸水対策に取り組むための行動計画や条例の制定などを検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔17番川本浩一郎議員登壇〕 ◆17番(川本浩一郎議員)  御答弁ありがとうございました。 まず,政策局長,1の項目で触れました総合戦略ですけれども,そもそも岡山市が10月末までに作成したのは,交付金の上乗せが狙いであったと思うんですが,まずはその目的を果たせたと評価していらっしゃいますか。 ◎田中利直政策局長  交付金の目的でございますが,先駆性,それから独自性を持った取り組みをということで国に申請しましたが,国のほうではその該当にならなかったということで遺憾に思っております。 ただ,タイプⅡのほう,10月までに策定した場合に交付される交付金,これについては他の自治体におくれないようにつくったということで,ある程度の効果が見込めたのではないかと思っております。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  そういった評価も踏まえて,先ほど総合戦略全体の予算が22億円とお示しいただきました。このうち,国からの交付金は大体どの程度を見込まれていますか。 ◎田中利直政策局長  国からの交付金につきましては,まずこの9月補正においては2,600万円,それから,その前の2月補正につきましては約2億円程度(後刻,「1億5,000万円」と訂正)だったと思います。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  今示された,国からの交付金を見込まれた,これもその他都市との競争といったことがあり得るんですか。 ◎田中利直政策局長  他都市との競争ということで,先ほど都市間競争の話も出てまいりましたけど,この交付金については,地方創生に資する交付金ということで国に申請しております。そういった中で,より岡山市の特性を生かした事業に交付金をつけていただいているということだと思いますが,さらに岡山市の特性を生かす中で交付金の獲得に向けて頑張っていきたいと考えております。 以上です。 ◆17番(川本浩一郎議員)  今の答弁では,その全額が見込めるか見込めないのかちょっとよくわからないんですけど,そういったあたりについてもう一回お願いできますか。 ◎田中利直政策局長  交付金につきましては,平成28年度にまた新たな制度が創設されるとお聞きしております。そういった中で,その交付金につきましても,地方創生の総合戦略を見直す中で,改めてそこで交付金の対象事業等を示していきたいと考えております。 全額の交付金がいただけるかどうかについては,国の判断もございますので,少しでも多くの交付金がいただけるようにしていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  今回,ほぼ全ての政令市が総合戦略の先駆的事業分(タイプⅠ)の交付を受けています。例えば,一番政令市の中でも相模原市が最高の金額で,5,600万円を交付されておられます。岡山市の場合は,理由は何だかわからないけれども未交付だったと。だからといって,この都市間競争に岡山が負けたとか,この政策をつくるのに,短時間で本当に関係の皆さん御努力された,決してそのことが問題とは私正直思ってないです。市長,そういったことよりも,この都市間の関係における国との関係,役割についてどのように感じられるか,ちょっとお尋ねしたいと思っております。 以前から,この総合戦略などに見られる国主導の現状で本当にいいのかなと。例えば,今回でも国がひな形を示す,財源や権限を握ったまま都市間をつないだり,競わせたりして,これが真の地方創生になるのかなと正直感じている部分もあります。 ただ,この今回の総合戦略の趣旨は必要ですし,もちろん岡山市としても取り組みはしていかなければいけません。ただ,毎年国に対して要望や提案を行っていますね,白本だとか青本だとか。財源に関して,税制に関して,真の地方分権の改革の実現が重要であって,その財源を活用して地方創生を進めていく,これが本来の筋じゃないのかなと私は考えているんですけれども,御所見があればお願いいたします。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  お答えしたいと思います。 私も,まず地方の財源をもっと充実させるべきだと思います。今の交付金システムというのは,いい案があれば国から一定の交付金を交付していくと,そういうシステムであります。それも一つの考えではあるでしょうが,やはり我々が本来みずからの仕事をしていく,それにふさわしい財源を得てやっていくというのが当たり前なんだろうと思います。したがって,その財源配分の問題については,常時国にもお話ししているところであります。 ことしの夏だったと思いますが,私は指定都市市長会を代表してこの問題を提起させていただきました。ぜひとも市議会の皆様方も,それぞれやはり国のほうにその旨を強く訴えていただきたいと思います。私もこれからも引き続き頑張っていきたいと思っております。 ◆17番(川本浩一郎議員)  市長,御答弁ありがとうございます。 議会のほうでも,大都市制度調査特別委員会を立ち上げて,各政党ごとに今議員の皆さんも,これは本当に当局と議会も両輪となって,各政党に対してしっかり求めていかなきゃいけない,引き続きよろしくお願いいたします。 次に,ふるさと納税について少しお尋ねさせていただきます。 これ,個人的な見解ではありますけど,正直今のふるさと納税はそのうち過渡期を迎えるんじゃないのかなと思っています。当面はPRに力を入れた取り組みでいいかもしれませんけど,岡山市も,やっぱりそこから先についても考えていっていただきたいと思っています。もちろん現状の特産品,例えば足守メロンだとか,清水白桃だとか,こういったものを生かすのは当たり前だと思いますし,そのほかにも,地元企業はさまざまなことに取り組んでいます。例えばそういったところに特産品を募るだとか,地元のホテルとの宿泊のタイアップとか,岡山城や後楽園をもしかしたら生かせるかもしれません。また,他都市のいろんな事例を見ていますと,体験型メニューだとか,医療機関の受診など,そういったことを盛り込んで,地元に人を呼び込んでいく,そういったこともしております。 また一方で,空き家の管理に関しても,このふるさと納税を活用している自治体もあります。そして,現状のふるさと納税に一工夫加えて,さらにプラスの要素をこの岡山市に呼び込んでいく考え方,先ほど独自性といった話をお聞きし,今は取り組みについてだけお答えいただきました。本来の最終的な目的である郷土愛の醸成を図っていくことも重要と私は考えますが,御答弁のほどお願いいたします。 ◎佐々木正士郎財政局長  確かに先生おっしゃるとおり,今回は返礼品も充実させていただいて,昨年度ベースに比べると,今年度上半期でも大幅に寄附がふえているという状況でございます。 それで,実は今後そのふるさと納税の寄附の仕組みについてもいろんな工夫をしていかなければいけないと思っておりまして,実際にはこのふるさと納税の仕組みを受ける個人の寄附金というものは,例えばその個別の事業であったり,あとはその今現在設置されている基金に対しての寄附であっても,こういった返礼品の対象になるということでもございます。いろんな形,例えば個別事業で寄附を募ったりというようなことも市のホームページなんかに載せたり,パンフレットでいろんな形で周知するような形にして,返礼品競争ではないふるさと納税の趣旨にのっとったような形で,より多く寄附に賛同していただけるように工夫してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  もう一点,この項,先日自民党税調の来年度の税制改正の素案の中に,この企業版ふるさと納税の創設が盛り込まれております。岡山市として,現段階での所見があればお聞かせいただきたいと思います。 ◎田中利直政策局長  その前に,済いません,先ほどの数字の訂正させていただければと思います。交付金につきましては,先ほど「約2億円」というふうな話をさせていただきましたが,「1億5,000万円」の交付金でございました。大変失礼いたしました。 ただいま御質問いただきました企業版ふるさと納税の関係なんですが,現在国のほうでそういう制度について検討されているとお聞きしておりまして,地方創生の事業に対する企業からの寄附ということについても,地方創生をやっていくには大変有効な一つの手段だと思っております。 国の動向を踏まえながら,この制度の導入について,岡山市でも取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  大森市長になられて,ふるさと納税の取り組みをされて,劇的に岡山市も変わった部分があります。このことについても,決しておくれをとらないように準備だけはしていただきたいと思います。 続きまして,PPP──公民連携についてですけれども,現在国のほうから地域プラットホーム形成支援事業といったことで補助を受けています。こういったことがなくても,PPP交流広場を活用しての公民連携の取り組みは次年度以降も行っていくというお考えでよろしいでしょうか。 ◎佐々木正士郎財政局長  当然,来年度以降も引き続きやっていきたいと思っております。 ◆17番(川本浩一郎議員)  それで,他の自治体でも,このPPPについてさまざまな取り組みをしています。例えば,中心市街地活性化に民間の空きビル対策といったことで,リノベーションスクールだとかそういった動きも出てきていますし,また以前にも取り上げましたが,指定管理料ゼロだとか,そういった進化をどのようにさせていくか,ぜひそういったことも御検討いただきたいと思います。 そういう手法中で,昨年の9月議会でもお話しさせていただきましたのは,コンセッションです。こういった手法についても現在議論が深まっているのかどうか,お答えをお願いします。 ◎佐々木正士郎財政局長  先ほどもちょっと御答弁させていただきましたけれども,今年度は主にストックマネジメントを中心にこの交流広場を開催して,いろんな御意見を聞き,議論させていただいているという状況でございます。したがいまして,どうしても市有財産の未利用地の活用とかそういったものが中心となってございますが,ただ御参画いただいておりますのは,民間の金融機関であったり,あとは商工会議所の方で経済界の方であったり,不動産関係の方であったりと,それぞれいろんな形で,そのいわゆる公民連携といいますか,官民連携の知見を持たれている方もいらっしゃいますので,必要に応じてといいますか,いろんな御意見,御提案も今後出てくると思います。そういった形でいろんな提案をまた受け付けて,私どもとしては,このPPP全体をうまくいくように生かしていきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  今お尋ねしたコンセッションについて,昨年の9月議会のときには今後研究していきますということでしたが,ちょっとそのことについて触れられなかったので,もう一度お願いします。 ◎佐々木正士郎財政局長  大変失礼いたしました。済いません,今現在では,コンセッションにつきましては今のところ議論の対象にはまだなっておりません。 以上でございます。 ◆17番(川本浩一郎議員)  ただ,先ほどのお話を通じて言えるのは,御提案があれば,どの分野であっても検討はしていきますとのお考えでいいですね。 ◎佐々木正士郎財政局長  今の射程としては未利用地活用が主でございますけれども,御提案があれば当然いろんな形で議論させていただきたいと思っております。 ◆17番(川本浩一郎議員)  ありがとうございます。そのお答えがあれば,2月議会につながるんで,ありがとうございました。 最後に,防災・減災対策の中で浸水対策について,場合によっては条例化なども含めて前向きに取り組んでいくというお考え,本当にありがとうございます。多くの市民が望んでいることでありますので,議会からももちろんしっかり応援させていただきたいと思っております。行政も議会も取り組んでいく,市民の方も一緒に取り組む,そういった体制をぜひ築いていきたいと思っています。 そこで,最後に1点お尋ねさせていただきます。 この河川による水害を心配している地域では,河川を所管する国だとか県だとか市だとか,それぞれ分野が少々違うもんですから,そういった専門家の話や現状の事業を知りたい,そういったようなお声があります。その際には,それぞれの機関が連携した勉強会といいますか,出前講座,そういったようなものをぜひ開催していただきたいと思います。市民の啓発のためにもそういったものをしていただく必要があると思いますが,いかがでしょうか。 ◎大杉誠下水道河川局長  今おっしゃられました旭川,吉井川,この2つは国なんですけど,それから笹ケ瀬川などの県管理の主要河川の整備状況等については,管理者である国や県と連携をとりながら,何らかの形で地域の皆様に情報提供ができるよう調整してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で川本議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして難波議員。     〔15番難波満津留議員登壇,拍手〕 ◆15番(難波満津留議員)  皆さんこんにちは。自民党市議団,難波でございます。 大変せきが多くて,また難波はあの質問かと思われがちでございます。川本議員の爽やかな質問の後にちょっとうっとうしいかもしれませんけど,おつき合いをいただきたいと思います。 けさ家を出る前に家内が,あんた,きょう何を質問するんと言うて,いや,実は頭が痛いんじゃと言うたら,頭痛薬を出してきてくれて。いや,違う違う,この斎場と弾力化の質問をまたするんじゃと言うたら,そりゃあんた,頭だけじゃのうて胃が痛うなるから胃薬を持っていかれえと言うて。ほんで,会派へ来たら,今度風邪が多ゆうて,風邪薬が要るんじゃねえかと思いまして。ぜひ健康体で我が家で帰れるよう,いたわりのある,思いやりある御答弁を賜りたいと存じますので,お願いを申し上げまして,通告に従い質問に入りたいと思います。 1,新斎場候補地についてでございます。 岡山市北区富吉地内の新斎場候補地において,昨年よりボーリング調査,環境影響調査が実施されておりましたが,各調査の分析結果が集約されたことから,その説明会が11月22日に馬屋上小学校にて開催されました。75人の出席者とお聞きしておりますが,資料の膨大さと専門用語の難解,また結果への不安点などから多くの質問,意見が続出し,予定の2時間を大きく上回る3時間強の説明会でありました。学区民の中には,まだ多くの観点から質問,意見をとの方もおられたようでありますので,今後も丁寧かつ真摯に説明会並びに意見交換会を開催すべきと考えます。 そこでお尋ねいたします。 (1)今回の説明会から馬屋上学区民の斎場に対する意識,考え方,地域コミュニティーは保たれているか,本市の学区民に対する対応の満足度をどのように感じ取られたのか,お示しください。 続いて,ボーリング調査結果,跡地利用調査結果,火葬炉からの排気ガスについてお尋ねいたします。 (2)ボーリング組成分析から,その他の廃棄物が1%未満であるが混入しております。埋め立て総量55万3,330立米のうちその他廃棄物は約5,500立米と推測いたしますが,これは産業廃棄物処理法として違法ではないのか,御所見をお示しください。 (3)試掘№10においては,金属片の数値が他の試掘孔より異常に高くなっております。この数値からの見解をお示しください。 (4)既設井戸№1の浮遊物質量──SSが,冬季平成26年12月では目安値を超えてはいないが,夏季の平成27年6月では異常に高い数値となっております。この数値からの原因,見解をお示しください。 また,試掘孔№4,6,7,8においても浮遊物質量の数値が目安値を超えているが,あわせてお示しください。 (5)試掘孔№4においては,BOD,浮遊物質量,ノルマルヘキサン抽出物質含有量のいずれも目安値を超えており,また目安値以下であっても,他の試掘孔の数値より高くなっております。この数値からの原因,見解をお示しください。 (6)可燃性ガスの分析にて,たまりガスの発生があったとされていますが,このガスが生成される要因をお示しください。 また,試掘孔№5,6では2回目の数値が高くなっております。継続的なガスの発生が考えられるのではないでしょうか,御所見をお示しください。 (7)水質の分析において,斎場候補地より上流に残土処分場があります。この処分場の影響も考慮し,最上部にて水質分析も実施することが必要と考えます。 また,斎場候補地放流下流部にため池がありますが,この池の沈殿物の分析も行う必要があると考えます。御所見をお示しください。 (8)県道岡山・賀陽線の西南の土地からの浸透水の排水経路が明記されておりますが,これはこの処分場跡地からの当初設計であったのか,お示しください。 (9)今後のスケジュールについてお示しください。 2,学校区域の弾力化についてでございます。 通学区域制度弾力化については,平成23年の9月議会,平成24年の11月議会,平成25年の2月議会,平成26年の9月議会と毎年議会質問をしております。制度制定から10年でありますが,毎年質問をするということは,この制度内容を改定しなければ,そこに暮らしている地域住民のコミュニティーの崩壊が続き,その地域で育んだ伝統,歴史,文化が継続できない地域社会になっていく,その思いからであり,また毎年質問するということは,何も改定されず,いまだ無策で手つかずの状態だからであります。 そこでお尋ねいたします。 (1)市長,教育長にお尋ねいたします。 制度制定から10年がたちましたが,10年を顧みて,この通学区域制度弾力化の検証,見解をお示しください。 (2)地域性を生かした特色ある教育を推進する小規模校,小規模特認校があります。平成23年9月,平成24年11月,各議会答弁で教育長は,過小規模化に歯どめがかかる手だてとして小規模特認校制度を取り入れた,小規模特認校を希望する児童を市内全域から募集することにより過小規模校の児童数増加を期待するとあります。果たして小規模特認校制度が過小規模校の歯どめになったのか,御所見をお示しください。 (3)平成25年2月議会答弁で教育長は,今日,社会全体で人と人とのつながりが薄くなってきている,通学区域制度弾力化によって地域での人のつながりが希薄になってきていると聞いている,今後問題点や課題につきまして検証を行い,必要に応じた見直しも図っていきたいとあります。どのように検証を行い,見直しを図ったのか,お示しください。 (4)認定こども園が30区域との計画がありますが,ある小学校区の認定こども園に通園し,その児童が小学校入学の際,友達となった子どもと同じ小学校へ入学したいとの希望が多くなることが予測されます。その際,小学校の受け入れ枠を超えた応募者となることが予測され,その際どのように対処するのか岡山っ子育成局と教育委員会とは協議されているのか,各お示しください。 (5)隣接校の受け入れ枠を超えた応募者がある場合,抽せんとなりますが,それを避けて隣接校へ入学するために,入学申請の際,隣接学校区の居住実態のない住所へ住民票を移し,入学後,居住実態のある住所へ住民票を移すグレーな入学実態があります。これについて教育長は把握されているのか,またこの行為に対しての御所見をお示しください。 以上,第1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,難波議員の御質問にお答えいたします。 風邪が吹っ飛ぶような答弁はできないかもしれませんが,真摯に,真剣に答弁させていただきたいと思います。 私は,学校区域の弾力化,制度制定から10年を顧みて,通学区域制度について市長の見解をというところであります。 難波議員,市議会議員になられて4度の質問をされたと伺いました。平成26年の9月議会では,私も難波議員からお話を伺いました。それとともに,この通学区域制度の弾力化の問題というのは,大盛トークを通じても幾つかの意見を伺いました。学校の活性化という面では一定の成果があったという方とともに,難波議員御指摘のように,地域とのつながりが希薄になっているんではないかと,特定の学校に希望が集中して,過小規模校の児童・生徒数減少に拍車をかけているんではないかと,そういうような御意見があったことも事実でございます。 制度制定から10年がたちました。他の自治体でも幾つか制度の変更をしているところもあるように伺っております。昨日,この難波議員の指摘を受けて,教育委員会と議論させていただきました。今までの議論,どういうことをやってきたかという話を再度整理してみましたけれども,まず保護者とか児童・生徒及び学校へのアンケート調査等々は行っている,これは多分御存じだと思います。しかしながら,まず今の地域とのつながりという面では,地域の方々にアンケートをとってない。やっぱりもう少しアンケートの範囲を広めていくべきだと思います。だから,1つ目に,アンケートの範囲を広げることを検討したいと思います。 そして,この制度のメリット,デメリットは,この10年間で大分明らかになってきていると思います。そういう面では,関係者の方,そして有識者の方に集まっていただいて検討会を実施しようということを,きのう教育委員会にこの2点をお願いいたしました。教育委員会のほうも,そこはやろうということになったわけであります。 では,いつからやるのかというところが次のポイントとして出てくると思うんですが,昨日大きな方針だけは決めさせていただいたんですけども,まだスケジュールについてまで詰め切れておりません。これからのさまざまな学校の問題もあるでしょうし,予算の問題もあるでしょう。そういうのをちょっと勘案して,スケジュールについては別途調整して精査していただきたいと思います。そのようなことで少し動いてみたいと思います。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  1番の新斎場候補地についての項,順次お答えいたします。 今回の説明会から,馬屋上学区民の斎場に対する意識,考え方,地域コミュニティーは保たれているか,市の学区民に対する対応の満足度についての御質問にお答えいたします。 このたび11月22日に岡山市が開催した馬屋上学区説明会では,平成26年8月から平成27年10月までの間,候補地の安全性の確認と斎場が稼働した際に周囲に及ぼす影響を予測するために実施した環境影響調査等の結果についての説明を行いました。 新斎場候補地は,最終処分場廃止時点と比較しまして,廃棄物層に大きな変化はなく,安定した状況であること,周囲の地下水,放流水についても水質に変化が見られないこと,建物の堅固な支持地盤があることを確認し,また火葬炉からの排気ガスは環境基準等に適合する対応が可能であると予測されたことなどから,候補地は安全に利用できると確認したことを説明させていただきました。 説明会に御出席された皆様からは,新斎場候補地に対する御意見や率直な思いなどをお聞きし,改めて皆様が地元のことを考え,苦渋の御判断をなされていること,また町内会など役員の皆様が地域コミュニティーの形成について大変な御苦労をされていることなどを改めて認識させていただきました。 なお,この説明会を通しまして地域の皆様の斎場整備に対する不安が全て解消されたとはまだ考えておらず,引き続き地域の皆様には丁寧かつ真摯に説明や意見交換をさせていただくよう心がけてまいります。 続きまして,斎場候補地上流の残土処分場の影響を考慮し,候補地最上部の水質検査が必要では,また候補地下流のため池の沈殿物の分析も必要ではとの御質問にお答えいたします。 新斎場候補地の上流にあるため池の放流水につきましては,平成26年秋に水質検査を行ったところ,環境基準を超過する有害物質は検出されておりません。この分析結果につきましては,今回の環境影響調査報告書に記載されております。 また,新斎場候補地の下流にあるため池の沈殿物の分析は,候補地からの放流水の下流に対する影響について把握できることから,今後関係部局と協議し,取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして,今後のスケジュールでございます。 今後のスケジュールといたしましては,平成33年度の新斎場の供用に向け,斎場整備基本構想を策定するため,今年度につきましては基本構想策定に向けた測量や調査に着手し,平成28年度は都市計画の手続を進めていく予定といたしております。また,候補地の適正な維持管理のための草刈りや管理用柵の設置なども行ってまいります。 以上でございます。 ◎甲斐充環境局長  新斎場候補地に関する各種試験,検査結果についての御質問にお答えします。 まず,ボーリング組成分析でその他廃棄物が1%未満混入していたという問題についてですが,調査報告書には,その他の廃棄物は1%未満となっており,瓦れき類,残土,岩砕で埋め立てられていることが確認され,違法に廃棄物として処分場に埋め立てられたものとは考えにくく,搬入した残土等の中に微量のものが混入していたものと記載されています。 ボーリングコアの組成分析結果から,平均コア重量が23キログラムに対し,混入していた合成樹脂片は37グラム,金属片が49グラム,木片が63グラムであり,これらの混入物はコアの広範囲に散見されたもので,ごみ層を形成していないということから,届け出以外の廃棄物を違法に埋め立てたものではないと判断できます。 次に,金属片の混入比率がほかのものよりも高いサンプルについてですが,№10のボーリングコアに入っていた金属片はほかのコアに含まれていた金属片よりも大きく,そのため重いということで,相対的に混入比率が高くなったものです。 次に,既設井戸,それから試掘孔の水質検査で浮遊物質量等の値が高いことについてですが,跡地利用調査報告書には,採水時に廃棄物層にある保有水量が少なかったため,スライムを含んだ保有水を採取したと記載されています。通常,水質検査において,泥状物質の存在は検査結果に影響を及ぼすことが知られており,今回の検査結果も泥状物質の影響と思われます。 試掘孔№4で採取した保有水のBOD等が他の保有水に比べ高い数値となっている理由は不明ですが,最終的に廃棄物層内の浸透水が放流される箇所での水質はガイドラインが示す排水基準に全ての項目で適合しており,影響はないものと考えています。 次に,ガスが検出されたことについてですが,まずメタン,硫化水素等のガスは,微生物が有機物を分解する過程で発生します。報告では,ガイドラインに規定される方法によりガスの発生量を測定したところ,発生量は2回ともゼロであり,継続的なガス発生はなかったと記載されています。このことから,継続的なガスの発生ではなく,埋立地内に一部たまっていたガスがボーリング孔へ流出したものであると考えるのが妥当と思われます。 次に,排水経路についてですが,県道岡山・賀陽線を挟む東西の土地は,もともと県道用地を含めて残土処分場として計画されたものであり,その雨水排水用として敷設されていたものです。県道工事に伴い埋め立てられ,現在使用されているかは不明です。 以上です。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  2つ目の学校区域の弾力化についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。 小学校の受け入れ枠を超えた場合の対応について岡山っ子育成局と教育委員会と協議しているのかとのお尋ねです。 幼稚園,保育園につきましては学区制を設けておりませんので,小学校の受け入れ枠を超えた応募者への対応について特別に教育委員会と協議いたしておりませんが,これまで本市の子ども・子育て会議において,支援事業計画における教育・保育提供区域の設定や公立幼保連携型認定こども園の候補園の選定に当たりましては,岡山っ子育成局が教育委員会と連携して対応してきております。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  同じ項の通学区域制度弾力化について,その検証,見解,見直し,さらには小規模特認校制度について,また岡山っ子育成局との協議はどうなっているのか,それから居住実態のない入学者についての所見をとのお尋ねに一括してお答えさせていただきます。 この通学区域制度弾力化につきましては,毎年保護者や児童・生徒及び学校を対象にしたアンケートを行ってきております。制度を利用した保護者や児童・生徒につきましては,おおむね満足という結果が出ております。学校の情報公開が進むなどの成果もあったと考えております。しかし,一方で,地域とのつながりが薄くなったとの声もありまして,受け入れ枠の見直しもしてきたわけでございますが,まだ地域からのまとまった意見を聞くことができていないために,市長もお答えしたとおり,制度の検証に当たりましては,関係者,また学識経験者のさまざまな意見をお聞きする機会を持ちたいと考えております。 学校の周囲の自然環境等を取り入れることによって全市から児童を受け入れる小規模特認校制度につきましては,学区が置かれている地理的条件や保護者のニーズ等から,期待したような児童数の増加には至っておりません。なお,認定こども園設置による影響につきましては,設置状況等を踏まえながら,必要であれば岡山っ子育成局とも協議していくことを考えております。 入学前に住所変更を行い,入学後もとの住所へ戻す行為が一部あることは承知しております。こうした行為は,本来の制度の趣旨とは異なるものでございます。確認できた場合は,教育委員会及び学校において適切に指導しなければならないと考えております。 以上でございます。     〔15番難波満津留議員登壇〕 ◆15番(難波満津留議員)  御答弁ありがとうございます。 市長,大変小さな一歩でありますが,大きな成果を得たような気持ちで,どの抗生物質よりもきくような気がしております。ありがとうございました。 それではまず,新斎場候補地についてでございます。コミュニティーの件については,後ほど少し検証させていただきながら質問したいと思います。 まず,調査のほうからでございます。 55万立米が埋められている,1%未満であっても,私の計算からすると約5,000立米を超えるんじゃないかと。大型ダンプでいくと500台を超えるものが,報告書では微量ではあるがと書いていましたが,ダンプに換算して500台以上となると,どうも微量ではない。 なぜこう言うかといいますと,説明会の中で,ガイドラインに沿ってやりましたと。確かに基準は要ります。ガイドラインはこうですから,ボーリングの本数も11本でやりました,水質検査もやりました,大気汚染の検査もやりました,確かにそうなんですけど,そこに暮らしている住民としては,安全の上に安全性がやっぱり欲しいわけです。やっぱり疑問を持たれる場合もあります。ですから,いろんな意味でガイドライン以上のものが,やはり安全の担保が欲しいという思いで質問させていただいた。 要は,この約5,000立米も入っているようなその土地が,ゲリラ豪雨があった場合,のり面崩壊が起きるんじゃないか,これ以前にも質問しております。たしか1時間当たり雨量120,112,それから安全率が1.2と記憶しておりますけど,要はその他廃棄物が入っているということは,ゲリラ豪雨でそこが沈下を起こしたり,崩壊が起きるんじゃないかという心配があります。環境局長,答弁お願いいたします。 ◎甲斐充環境局長  確かにちりも積もれば山となるのお話だとは思います。確かにそこの部分だけとってみればそういうことも言えると思います。 ただ,先ほどの御答弁の中で,ごくわずかなものが広範囲に散見されている,廃棄物層をなしていない,やはりその一定の廃棄物が層をなすということで,同じものが固まるというんですか,集まっちゃうということで,そこを通過する水質に悪影響を与えるということはよく経験していることです。今回の場合,ほとんどのものがもうぱらぱらぱらと,ところどころにちっちゃなものが見られるという程度のものですので,総体的に見て,これは危険なものではないという判断をしております。 その傍証といいますか,放流水の関係で毎年試験しておりました。平成10年から平成24年の廃止の確認まで毎年検査をやっておりましたが,全て基準内であったということ,それから廃止後2年たちまして,平成26年,平成27年と,今回の跡地利用の件がありましたのでまた再調査していますが,そこでも出てこないと。そういうもろもろのことを集めますと,環境への影響についても問題ないということを私は支持します。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  そこで,試掘孔№10の金属片について質問しておるんですけど,この試掘からとったコアのサンプルを重金属の検査まではしていないんですか,しておるんですか。 ◎甲斐充環境局長  今回の跡地利用調査におきましても,例を挙げますと,アルキル水銀,水銀,カドミウム,鉛,六価クロム,ヒ素,セレン,そういう重金属類と言われているものを検査しております。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  それで,先ほど申し上げた,その安全には安全を,さらにの担保ということで,私,試掘孔№4の結果を見て,目安値以下でも,要はほかの試掘孔より高いと,これは何か原因があるんじゃないかと。私が思うのは,その何か異常がある,ボーリングではわからないなら,もう一本,例えば半径5メーターでもいいです,10メーターでも,まあ5メーターぐらい№4から離れたところへもう一本検査するべきじゃないかと思うんですけど,どうでしょう。 ◎甲斐充環境局長  御心配はごもっともといいますか,よくわかりますが,今回保有水を検査するのは,そこに悪いものがあるんじゃないかということではなくて,跡地利用する際に,そこにどんなものがあるのかを確認しましょうという意味の検査になります。この跡地利用調査は,よく話に出てきますガイドラインに沿って実施されるものです。最終的に放流水で判断させていただくということになりますので,水質には問題ありません。先ほど申し上げました平成10年から平成24年,平成26年,平成27年と連続して行っておりますが,何も出てきておりません。そういう意味で,追加調査までは必要ないと考えております。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  それと,可燃性ガスがたまりガスとして発生したと。それで,要は形質変更の際,火災,爆発,酸欠,中毒等の労働災害を防止する対策を講じる必要があるという報告書になっております。労働災害を防止する対策を講じる必要がある,そのような話を聞くと,人体に影響があるんじゃないかとか,きのうも,どこでしたかね,地下が爆発したというようなニュースがありましたが,ああいうことが起きるんじゃないかと,こういった危惧を地域住民はしております。そのガスについて,人体に影響があるのかないのか,爆発の可能性があるのかないのか,この辺の答弁をお願いしたいと思います。 ◎甲斐充環境局長  そのガスの調査をしたときに瞬間的に出てきたものですから,当然はかります。はかった濃度で,例えば爆発限界とかそういうところに合わせると,爆発限界に入っているというお話です。ですから,そういうふうに結果は書かれます。ただ,爆発を引き起こすような濃度がどれぐらいまで広がるかというのは,やはり連続的な発生なんですよね。たくさんたまって,空気とまじって,何らかの火がついてどんという話になります。 今回の場合は,瞬間的にぼんと出ただけで,次から出てきていないことが確認されておりますので,たまたま土の中のすき間にたまっていたものがボーリング孔を抜いたおかげでそちらへすっと移動していったと判断できます。したがって,爆発云々,発生していれば別ですが,発生していませんので,そこまで心配なさる必要はないと考えます。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  それと,水質の検査なんですけど,モニタリングを引き続き実施するとのことであります。それで,異常があれば対策を講じる必要がありということで報告書には明記されておりますけど,その対策とは具体的にどういった対策か。そりゃあ,水質の異常でもいろんな異常があるかと思いますが,具体的なものがどういったものなのか,お示しをいただければと思います。 ◎甲斐充環境局長  その検査項目もいろいろあります。項目の内容に対応したものでないといけません。ですから,水質が単に少し汚れているだけの対策と,先ほどの御質問にあった重金属が出ている場合では当然対策が違ってきますので,この場でこれでいいんですという一つの対策では済まない,それぞれの現象に応じた手をとっていかないといけない。それは,私どものほうで確認しながら,もし何かあれば市民生活局のほうへ指示を出すということになります。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  この問題をまだ深く追及したいんですが,ちょっと時間のほうがありませんので。 ずっとこの調査結果を見させていただき,それから環境局長の今の御答弁をいただき,安定型処分場の安定5品目ということで,要は化学的な安定をしているということで安定型と。今までの調査結果,それから答弁を聞いて,最後に甲斐局長にお聞きしたいと思いますが,この処分場跡地は安全である,安定していける,これをお答えいただきたいと思います。 ◎甲斐充環境局長  これまでの検査結果等々調査内容を確認いたしますと,問題はないと,安定しておりますという判断をします。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  それで,私が平成25年11月議会でこれを質問しておりますけど,安全の確保ができてないということで,当時の田淵市民局長と意見を交わしました。そしてもう一つが,安全の確保以外に私の学区,馬屋上のコミュニティーがもうばらばらになってしまっていると。じゃあ,これをどうやって一緒にやってくれるんだと,このこともそのときに申し上げました。で,今甲斐環境局長のほうからは,市のほうではもうこれは跡地としては安全である,安定しているという答弁をいただきましたけど,それからじゃあ,河野市民生活局長,この前の説明会に出られて,1回ではなかなか内情がよくわからないかもしれませんけど,その壊れたコミュニティーについて,私も平成25年11月議会でずっとやりますと言っております。市側として,どういったことを私と一緒にやっていただけるのか,それをお答えいただきたいと思います。 ◎河野広幸市民生活局長  先月22日の説明会は,馬屋上学区全体での説明会でございました。全体でございますから,いろんな御意見を言いたくても言えない方もいらっしゃったかと思います。そこら辺を考えまして,コミュニティーを考えまして,馬屋上学区の小さな単位,町内会単位よりも小さな単位で地元の方にお集まりいただきまして,少ない人数ですと,より率直な御意見,あるいは不安に思っていることを語っていただけるのでないかと思っております。そういう機会を岡山市でつくってまいって,地域のコミュニティーの再生に向けて頑張っていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆15番(難波満津留議員)  以前の質問のときにも,私は厚木の話をさせていただきました。それから,当局の皆さんには本当にお世話になりながら一軒ずつ回っていただきました。 私は,このたびの分析結果を受けて,この前,75人の方の出席ではありました。ほとんどの方が来られてないわけであります。これから,市民生活局長として,どのようにこの斎場を考えていくのか。私は,再度,大変な御苦労をかけますけど,真摯に1軒ずつこの説明をしながら歩いていただく,それが本当の市の対応だと私は思いますけど,いかがでしょうか。 ◎河野広幸市民生活局長  難波議員から今全戸訪問をという御質問がございました。地域の皆様の御理解をいただくためには,丁寧な御説明を再度行う必要があると考えております。また改めて,学区を全戸訪問して説明することにつきまして,前向きに検討していきたいと思っております。 以上でございます。 ◆15番(難波満津留議員)  それでは最後に,河野市民生活局長にお尋ねいたします。 今後のスケジュールもお聞きいたしました。これからの決意を少しお述べいただきたいと思います。お願いいたします。 ◎河野広幸市民生活局長  今回,跡地に関しまして,候補地の安全性は一応確認されました。また今後も,廃棄物層内の水質やガス等につきまして,継続的,定期的に監視,分析を行い,その結果に異常があれば必要な対策を講じてまいりたいと考えております。 新斎場整備につきましては,急激な高齢化社会を迎え,岡山市の将来の火葬需要の増加に対応するため,ぜひとも岡山市にとって必要な施設でございます。そういったことから,建てさせていただくということに関しましてしっかりと御説明させていただき,また,今後地元の皆様の御意見,御要望について真摯に対応する努力をすることが市の責務と考えております。それで,地元住民の方々の御理解のもと,新斎場の整備にぜひとも御協力をお願いして,御説明していきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◆15番(難波満津留議員)  じゃあ,よろしくお願いいたします。 続きまして,通学区域制度弾力化のことでございます。教育長,お久しぶりでございます。 市長から前向きな御答弁をいただいて,私,本当に涙が出るぐらいうれしいんですけど。 以前の質問のときには,もうリセットしましょうと,要はもう廃止しましょうというようなことを申し上げましたけど,やっぱりいろんな議論があるかと思います。地域の方の御意見もあるかと思います。 小規模特認校制度があっても,その制度が全然生かされてない。要は小規模特認校たるものを出していかなきゃ,教育長が児童数の増加を期待するというても,この9年間で6校の小規模特認校に8名しか入学しておりません。この原因は何だと思いますか。 ◎山脇健教育長  先ほどもこの件につきましては御答弁させていただきましたけど,今の学校の地理的条件といいますか,やっぱり山間部,そしてまた海辺,岡山市で言えばそれぞれ周辺地域にある学校であるわけでありまして,そこにおいての自然環境を生かすのがこの小規模特認校であったわけですけれど,それが十分果たされてないものもあるでしょうし,さらには通学の問題が大きいんじゃないかと考えておるわけでございます。 以上でございます。 ◆15番(難波満津留議員)  確かにもう周辺地域です。本当に通学するのに大変な6校だと思います。 小規模校への転入制度,岡山市の場合ですと入学時しかそこへ入学できません。私が考えるに,途中入学でもいいんです。小規模特認校には途中入学でもいいですよと。それと,鳥取市の例を挙げますと,公共交通機関を使う,また自家用車で送るにしても,補助制度がございます。キロ幾らお金を出しますよといったことで,鳥取市の場合は,平成26年度には30人が入学をしております。 こういった補助制度,そして途中入学等々,そういった改革をぜひお願いしたいんですけど,教育長,どうでしょうか。 ◎山脇健教育長  この小規模特認校については,当初の狙いが,申し上げたように児童増を目指していたわけでありますけれど,今議員御提案の鳥取市の例,全国的にはまだほかにもあるんじゃないかと思いますので,そういうものも研究させていただきながら,本当に何ができるのか,岡山市として何をその中に取り入れることができるかどうかという点も当然考えていきたいと考えます。 以上でございます。 ◆15番(難波満津留議員)  それともう一つ,ちょっと言い忘れたんですけど,兵庫県香美町であったり,その他の3町ぐらいでしたか,連携事業をしています。小規模校,小規模校,小規模校をあわせて連携事業も今始まっています。ですから,これもぜひお願いしたいという要望です。 あと,岡山っ子育成局と教育委員会との話であります。きょうの新聞にも出ておりましたけど,こういった問題が起きますよ,必ず起きるんです。じゃあ,なぜその話をしないのか。ただ30区域をつくりますよだけじゃだめなんですよ。よくよく,就学前の教育も考えながら,就学後のことも考えてやらなきゃいけない。どうでしょうか,田中岡山っ子育成局長。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  就学前はもちろん,就学後のことについても考えてという御指摘でございます。そのあたりにつきまして,今後教育委員会のほうと連携して研究させていただきたいと考えております。 以上です。 ◆15番(難波満津留議員)  もう時間がございませんので,最後の質問といたします。 教育長,11月1日の新聞でございますね,正すべきところを正す,まさにそうですよね。教育長,もう一回通学区域,また小規模特認校についての意気込みをお願いして,私の質問の最後といたします。よろしくお願いします。 ◎山脇健教育長  これまでにも議員からはこの制度につきましての御意見をいろいろお伺いしてきました。本日の答弁でもありましたように,本当にきちっと検証しないといけないのは事実だろうと思います。これまで地域の方々の声をお聞きできてなかった,これを含め,そしてこれを立ち上げたときの原点に返るといいますか,いわゆる会を持ちながらこれを立ち上げてきておりましたので,やはりそういう会もしっかり持って,正すべきを正すだけではなくて,この制度のあり方自体,これでいいのかどうなのかも含めて,原点に戻ってゼロから検証していきたいと考えます。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で難波議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして三木議員。     〔41番三木亮治議員登壇,拍手〕 ◆41番(三木亮治議員)  自由民主党市議団の三木でございます。 きょうはもう個人質問の前半戦,あと私ともう一人を残すのみとなりました。 さて,この岡山市議会ですけども,この春,統一地方選挙で議席を6つ減らして46の定数といたしまして,46名のうち,今回の議会では36名が質問戦に登壇すると。正副議長,議運の正副委員長,そして監査委員の6名は質問をしないということになっておりますので,わずか40名しか質問する権利がないんですが,その中で36名がこうして議論を闘わす。私,実は5年間やってなくて,前回の9月議会からまたこうやって復活して登壇させていただいたんですけども,本当に浦島太郎状態で,皆さんの本当に熱気のある質問を聞いて,ああ,こりゃ本当にすごいなと。岡山市議会は,やっぱり全国に胸を張れる議論をしている議会だなということを改めて思いました。 そして,市長も,就任して1年半,もうすぐ2年が来るんですけども,実にいろいろと動かしてこられたと私は大変に評価しております。斎場の件,今難波議員が言われましたけども,実は大変難しい問題,この部分に前向きにかじを切られました。また,区役所の整備や,あるいは市民会館についても,新しい市民会館を来年の5月までにこの千日前がきちっと話をまとめればそこに建てようということで,本当に前へ進んでいるなと感じております。 ただ,そのかじを切っていく中で,今の難波議員のように,非常に大きな悩みを抱えてしまう場合もあって,そこにいる議員がどれだけ苦労しているのかということを改めて思いました。 さて,私の今回の質問は2つだけなんです。ほで,今の難波議員のような鬼気迫った中身では実は全くありません。どちらかといったら,少しちょっとおねだりという言い方はいけませんけど,提案というか,そういう類いの質問になっておりますので,しばらくでありますけども,御清聴をお願いしたいと思います。 1点目,岡山市のスポーツ施設の整備方針案についてであります。 スポーツ振興,そして地方創生は安倍政権の重要課題であります。岡山県においても,児童の健全育成と教育の再生,スポーツの振興は大変重要な課題だと位置づけされております。先日の市民文教委員会でこの岡山市スポーツ施設整備方針(案)が示されたことは,本市のスポーツに対しての姿勢のあらわれと私は大変高く評価しているのであります。 この案の中では体育館の不足が特に上げられておりまして,そうなんですね,特に私の住んでいる中区には大きな体育館がないということが指摘されておりますし,また武道場につきましては,それぞれの武道場の規模が大変小さく,各施設が単一種目の武道場で,老朽化しているものが非常に多いと。そしてまた,岡山県の武道館について言えば,耐震性,そして老朽化,そして狭隘さが指摘されているのであります。 また,スポーツ施設に対する利用者のニーズをこの案の中では指摘されておりますけども,野球場や多目的広場,ソフトボール場,サッカー・ラグビー場,そして体育館については,数の不足と規模の拡大を望む声が聞こえているのであります。 そこで数点お尋ねいたします。 ①規模の大小によっては,県,市がそれぞれの責務を果たすべきであります。これは,それぞれの立場でやっぱりやっていかにゃいかんということであります。例えばこの武道館については,やはり岡山県が新築すべきものでありますし,また岡山球場,こういったものも県が担当すべきものであると思っております。そして一方,地域のニーズに応えていくものというのは,これは市にその責務があるのではないかということも思うのであります。 さて,岡山県は,かつて石井知事の時代に,石井知事御自身がこの岡山県をスポーツ立県にしよう,こういうことを目指すと言われたことがありました。市長は,県,市の分担協力について,今後県とどのような協議をされるのか,お尋ねしたいと思います。 ②県,市が施設整備の協議をしても,財政の裏づけがなければ,実際の実行へはほど遠いと思っております。現在国は,スポーツ施設の整備に対しての補助や有利な起債等の施策を持っておりません。実は,かつてはこれは地総債という有利な起債事業がありまして,地方は大変少ない負担で立派な建物を建てることができたわけでありますが,今はそれがないのであります。 しかしながら,スポーツの振興というものは地方創生の大きな鍵であります。国に対しても財政措置を求めるべきだと思います。お考えをお示しいただきたいと思います。 ③最後に,大変に細かなことを申し上げたいと思います。サッカー・ラグビー場は,天然芝でありますとすぐに剥げてしまうんですね。もっとも,重要な大きい試合というのは,例えば,今カンコースタジアムじゃなくて何でしたっけ,(「シティライト」と呼ぶ者あり)あ,シティライトスタジアムですね,ああいうところの芝はやはり天然芝であったほうがいいのかもしれません。しかし,日ごろの練習とか日ごろの試合をするところは,やっぱり人工芝のほうがいいのではないか。今どきの人工芝は大変にすぐれているんですね。FIFAの公認グラウンドでもこの人工芝が使われているそうですけども,そういったすぐれた性能のものを使えばいいのではないかなということで,例えば当新田のサッカー場,あるいは財田のサッカー場,こういったところでは人工芝に張りかえる。あるいは,例えば竜之口小学校の隣接地のように,まだ田んぼがだっとあるようなところには,やはりサッカー・ラグビーグラウンドを整備して,いわゆる裾野を広げて,岡山はすごいことになっているぞと,こういうような形にぜひしていただきたいなと思っておりますので,ぜひこのサッカー・ラグビー場の整備を考えていただきたいと思います。 それと,先ほど触れましたけども,中区にだけ大きな体育館がありません。ほかの区には,特に新しく合併された地区にはそれぞれすばらしい施設が整っておりますし,北区には国体町周辺にあり,南区には総合体育館があるわけでありますし,東区には六番川水の公園体育館があるんですが,この中区にのみ実はありません。 ほで今,岡山運輸支局が移転して,その跡地があいております。今がチャンス。市立体育館か,あるいは先ほど言いましたように,岡山県武道館をそこに誘致するような,そういった動きを市長さんにしていただきたいと思いますので,ひとつよろしくお願いします。 この項最後ですけども,これは質問ではありませんけど,全てのスポーツ指導者,関係者は何を一番の目的にしているかといったら,子どもの健全育成なんです。やはり子どもの心,体が健全に育てば,学力なんか,自然にとはいいませんが,大変ついてきやすい環境が整いますし,立派な大人として成長していくことができるということでありますので,ぜひこのスポーツ施設整備,岡山市には積極的に取り組んでいただきたいと思うのであります。 それでは,もう2点目になりました。あとわずかしかありません。 2点目は,もうこれ議員諸氏何人も質問されましたけど,路面電車の岡山駅前広場への平面乗り入れと岡山駅東口周辺の活性化についてお尋ねさせていただきます。 路面電車の岡山駅への乗り入れについては,実に長い間検討されてきたというよりも,議員諸氏,多くの議員が質問されてきた問題であります。私が議員になったのが20年ちょっと前でありますけども,実は当時からこういう動きがあったわけであります。それがなぜこうやって動くことができなかったのかというと,やっぱりこれは実に大変重たい問題だからだということが言えるのではないかと思っております。 さて,私自身,この9月の議会で,この早期の乗り入れについて質問させていただきましたけども,市長はそのときに,11月にはいずれかの方針を固めていきたいという答弁をなさいました。このたび,約束されたとおり,その方針を固めて,平面乗り入れを検討するという決断をされたこと,私はそれを大変高く評価しております。 一方,公共交通のためとはいっても,民間企業の事業のために税金を投入するということへの市民の理解,また路面電車の乗降客の動線の変化に不安を持たれている駅前商店街の関係者の思い,こうしたことについて事業を推進される当局は真摯に説明し,理解を得ることが重要であります。 そこで数点お尋ねいたします。 ①公共交通による市民の足の確保は自治体の責任であります。岡山市においては,民間事業者がその全てを運行しております。国内外を問わず,公共交通の建設,運営は,公設公営,公設民営によるものも多いと聞いておりますし,民間事業者によるものでも,大小の差こそあれ,自治体が事業費の補助をしているものも多々あるとお聞きしております。このたび平面乗り入れを検討するに当たり,事業費の投入の必要性と正当性を市みずから,市長みずからが丁寧に説明するべきであると思います。 まず,平面乗り入れによるメリットと周辺への相乗効果,次に平面乗り入れのための事業費と国の補助金,正味どれだけの事業費がかかるのか,財政負担となるのか,そして超高齢社会における公共交通の必要性と自治体のこれからのかかわり方を御説明いただきたいと思います。 ②そして,この事業に対しては反対の陳情が提出されていると聞いております。もちろん賛成の陳情も多数出されていると聞いております。 乗降場所の移動による動線の変化で商店街への来客数の減少が心配されております。具体的にどのような変化が起きるのか,そのお考えをお示しください。 ③現在の駅前電停の降車ホームを乗降できるホームとして残すとされておられますが,その理由をお示しいただきたいと思います。 ④私は,平面乗り入れによって東口周辺の活性化が大いに期待できるものと思っております。相乗効果を高めていくための策が必要であります。お考えをお示しください。 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇
    大森雅夫市長  それでは,三木議員の御質問にお答えいたします。 質問の冒頭に,私の足跡に関して若干お褒めの言葉をいただいて,本当にありがとうございます。ただ,私もう就任以降2年2カ月たっておりまして,(笑声)その点をお見知りおきいただければと思います。 私のほうからは,スポーツ施設の整備について,県,市の分担,協力についての話であります。 武道館の建設について,三木議員もこの前一緒に一度議論させていただいたと思いますが,御質問にあるような武道館,そして総合グラウンド野球場,こういったものは,当初ないしは今もそうかもしれませんけども,やはり県全体の広域的なスポーツ振興を目的として整備されたと認識しております。そういう県全体をにらんでつくられたものというのは,やはり再整備も基本的には県ではないかなと思っております。また,その過程の中で,県が整備するものの負担金などをどうするのかということもあわせて私は議論していかなければならないんではないかなと思っております。 この役割分担というのも,一言で言うのは簡単ですが,整理すれば,お互いこれは人と財源を伴っていくようなものもございます。一朝一夕にそうできるものではないと思うんですが,現在は副市長と岡山県副知事との間で定期的に会合を持っていただいております。早い段階で一定の成果を出していただければと思っているところでございます。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  1番の岡山市スポーツ施設の整備方針についての項,順次お答えいたします。 国は,スポーツ施設整備について,補助や起債の施策は持っていないが,国に対して財政措置を求めるべきだが考えを示せとの御質問にお答えいたします。 スポーツ施設の整備につきましては,財政上の負担も大きく,有利な財源の確保が重要であると考えております。今後,国に対して財政措置を求めることについても検討してまいりたいと考えております。 次に,当新田グラウンド等の人工芝への改修,竜之口小学校の隣接地にサッカー・ラグビー場を新設,岡山陸運支局跡地に市立体育館か武道場の新設をしてほしいとの御質問にお答えいたします。 人工芝への改修や施設の新設につきましては,本年11月に策定した岡山市スポーツ施設整備方針を基本とし,岡山市全体の事業バランスについても勘案の上,総合的な視点から考えていかなければならないと思っております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  2の路面電車の岡山駅前広場乗り入れと岡山駅東口周辺の活性化について順次お答えいたします。 まず,平面乗り入れのメリットとしては,駅を利用される市民の方や観光客の方などにとって,電停のわかりやすさや乗りかえのしやすさなど,最も利便性向上が図られること,あわせてコストや費用対効果において有利であることが上げられます。 財政負担については,自民党の松島議員にお答えしたとおりです。 超高齢化社会において,自動車を運転できない人が確実にふえると考えられ,移動手段の確保などの観点から公共交通の重要性は増し,交通事業者と連携して公共交通ネットワークの充実を目指すことが市としても大きな責務であると考えております。 次に,議員御指摘の歩行者動線の変化による商店街への来客者数の影響については,具体に推計することは困難でありますが,駅前商店街等駅周辺への歩行者動線の確保策について,商店街の方や地元の方と一緒になって検討してまいりたいと考えております。 また,現在の駅前電停の降車ホームを乗降できるホームとして残す計画をした理由としては,本町や駅前商店街方面へ行かれる方の利便性を確保するためです。 最後に,東口周辺への相乗効果については,乗り入れを契機として,駅前広場におけるにぎわい・憩い空間づくりや景観の向上,滞留空間のあり方,さらには駅前商店街等の駅周辺のにぎわいを増すための歩行者動線の確保策などを検討していくこととしており,駅前広場の魅力がさらに向上すれば,路面電車の乗客を含めた多くの人が集まり,回遊性やにぎわいが向上し,そしてそれを周辺にも広げていければと考えております。 以上でございます。     〔41番三木亮治議員登壇〕 ◆41番(三木亮治議員)  御答弁ありがとうございました。 大体予想していたとおりの答弁を頂戴したわけであります。 さて,ちょっと武道場のことについて申し上げたいと思うんですけども,この県全体のバランスをとるということは大変大切なことだと私自身も思っております。しかし,政令指定都市の中で,全国大会ができるような施設が不足していることは,もう間違いのない事実でございます。 ほいじゃ,なぜ政令指定都市に必要なのかということを私は申し上げますけども,やはり交通の利便性,これがもう一番であります。特にJRを利用する,バスを利用する中学生,高校生でも公共交通を使えば来ることができる,来場することができる,集まることができる,こういうところに施設をつくってこそ,この政令指定都市の施設らしいものだと私は思うのであります。 特に,例えばですけども,相撲場がありますね。残念ながら相撲人口は減る一方なんですが,この岡山市内の相撲場は,実は護国神社の屋外相撲場しかないんですよ。私もよくライオンズでその大会のお手伝いをしていたんですけども,雨が降ったら,もうぐじゃぐじゃの中で大会をしなきゃいけない。やっぱり施設がないということは,これはもう相撲人気をどんどんおとしめていっている一つじゃないかなと思うんです。 それと,弓道で言いますと,実は岡山市内に大きい大会のできる施設は全くありません。ほで,今は井原か,もしくは玉野のほうに行けば,10人が一遍に射ることのできる施設はありますが,この肝心な岡山市には実はそれがない。大体最低でも10人,大体12人が一遍に射ることのできる施設がないと大きい大会ができないということでありますし,これは大変大きい問題だと思っています。 そして,武道館そのものなんですが,アリーナの部分というのは,剣道でも実は4面しかとれません。4面で,それもその安全地帯がとれないんですね。線を出たら隣のコートと,こういうような状況の中で実はやっている。普通,大きい大会をやろうと思えば,やっぱり8面ぐらいはとれないとできません。そのためにほかのアリーナを探すんですが,岡山市総合体育館に行っても,桃太郎アリーナに行っても,ほかの団体とかち合って,何と言われるかというと,武道館があるからいいじゃないですかって言われるんですね。そういうことで,大変御苦労されているということだと思うんです。 ほで,やっぱり岡山市のとるべき態度というのは,当然これは岡山県がやるべき事業でありますから,岡山市がみずからやるということなど言うこともできないと思います。しかしながら,やはり政令指定都市である岡山市は,岡山県に対して,ともにやろうではありませんかと,ぜひやってくださいという要望を申し入れることは可能ではないかなと私は思いますので,このことをちょっと御答弁いただきたいと思います。 それと,財源の裏づけについてはもうまさにそのとおりで,ぜひ今後どういうような財源を見つけることができるのか,あるいはどういう財源であれば総務省がそれを認めてくれるのか,そのあたりをやっぱりぜひ協議していただきたいと思うんです。特に国から来られている横山副市長さん,ぜひよろしくお願いしますので,もう一回答えていただきたいなと思います。総務省さんがうんと言ってくれない限り無理なんで,ひとつよろしくお願いしたいと思います。 それと,サッカー・ラグビー場なんですが,ことしは,ラグビー,大変な人気になりましたよね。サッカーもそうだけど,ラグビー,こうはいずり回りますんで,天然芝は必ずその場で剥げちゃうんですね。その上に,いわゆる粗いところでやったら必ずけがをするということで,やはり人工芝にするということは私は大変重要ではないかと思うんです。 競技上,安全上からいっても,ふだんの練習,ふだんの試合をするグラウンドは人工芝にすべきではないかということを提案しますので,また改めてお答えいただきたいと思います。 次に,陸運支局の跡地についてちょっと触れましたけども,これ恐らく,施設を全部壊して,撤去して,整地した後は,岡山県,岡山市に打診が来るのではないかなと思っておるんですが,そのときまでに,やっぱりある程度の方針を県,市で協議していただきたい。だからこそ,先ほど言いましたように,やはり要望という形で出していただきたいなということを改めて申し上げたいと思います。 さて次に,路面電車のほうでありますけども,なぜ行政がやらなくてはならないのかということが大変重要なことだと思うんですね。先ほどもちょっと触れましたけども,公共交通を例えば民間事業者だけでやるというのは,都心はできますよね。東京とか大阪の経済圏では,乗る人がそれだけ多いわけでありますし,不動産開発とかそういったものもずっとワンセットでやってきただけにできてきたというところがあります。 しかし,この岡山市のように,これから人口減少が心配されているところ,今でも乗客が少ないんです。乗客が少ないから,バスの便はどんどん減っていく,減るだけだったらいいけど,廃線になってしまう。実際に岡山電気軌道さんでも,私どもの竹田線はもう大分前に廃線になりましたし,あるいはこの京山線も今はもう走ってないと,そういうことになっちゃっているんですよ。これからどんどんどんどん,それ進んでいかざるを得ない。そういうことから考えると,やっぱり岡山市は公共交通をもっともっと考えるべきでありますし,この公共交通に岡山市がお金を出すのは当たり前なんだということをぜひ市民の皆さんに説明していただきたいと思うんですよ。 つまり,何回も言うけれども,本来自治体がやっていかなくてはならない公共交通の責務を民間事業者の方に委ねてやってきていただいていると,特にこの市内の公共交通については,補助金も打ってはおりません。でも,今後は打たなきゃいけない。こういう状況だからこそ,駅への乗り入れの事業は岡山市がやるんですよということじゃないかなと私は思うのであります。もう一回市長のお考え,市民に向けてちょっとできれば言っていただきたいなということを思います。 それと,東口周辺の活性化の相乗効果をやはり狙うべきだと申し上げましたけども,やっぱりそのためには,中途半端なことをせずに,すばらしいデザインのものを考えてほしいと思います。特に駅前商店街へのアプローチ,そして駅前商店街がいかに魅力があって入りやすいところなのかということが正面にざっとわかるような,そういった援助をぜひこの際していただいて,みんなが丸く,喜ぶような政策にしていただきたいなということを思います。 どうぞよろしくお願いします。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  私からは,公共交通についてのお話を申し上げたいと思います。 公共交通というのは一体何なのかということを考えていくと,公共というのはパブリックという意味であります。それはやはり市民の方が,また岡山を訪問された方皆さんが使っていくものということであります。そういう視点から考えれば,当然これは公がある程度関与していく必要があるんだろうと。これは,国のほうも交通基本法という形で,新たに自治体の責務ということで設けているところであります。 したがって,市民の利便性をどうやって増していくのか,我々が真剣に考えていかなければならないということで,今回の乗り入れについても,この議会から提案されたものとして,そして我々も,真に我々のものとして,約2年前に検討に値するというところから入っていったわけであります。それは,議員の御指摘,私も同感でございます。 以上です。 ◎横山忠弘副市長  スポーツ施設の関係についての御答弁させていただきます。 議員のほうから,武道館の話を初め,スポーツ施設の必要性,これはもう武道館に限ったわけではなくて,いろんな施設を充実させていく,それはスポーツにかかわっている人たちもそうですし,また将来を担う子どもたちにとっても非常に重要であるということはまさにおっしゃるとおりだと私も思っている次第でございます。 そういう施設をどういう形で整備していくか,またこの岡山地域ほどの規模のところが,全国レベルの大会などもにらみながらというような視点ももちろん重要だろうなと思っているところでございますが,さて具体的にどう整備していくかという話になりますと,県との関係につきましては,先ほど市長から御答弁したとおりであります。やはり具体的な事業なり,そういう話が,そういう部分が出てきたときには,しっかり議論もしなきゃいけないですし,議員からは,そういうことを県に要望をということであります。いろんな場を通じて,要望というか,こういうことの必要性については,さっき副知事,副市長の場というのも市長から話がありましたけれど,そういうことも含めながら,いろいろな機会を通じて県とも話をしていかなきゃいけないかなと感じております。 また,財源の話でございますが,これも御紹介がありましたとおり,昔,地域総合整備事業債という形で,俗に有利な起債と言われとったわけでありますけれども,それが一定の役割を多分果たしたこともあるんだろうなと。全国で,スポーツ施設に限りませんけども,いろんな公共施設ができ上がって,それについては,その後いろんな議論があったということは,多分議員も御存じかと思います。 ただ,今後やはり,御指摘のあった中も含めてですけど,そういう施設が更新期に入ってきたりとか,やっぱりそういう部分,またそれをどういうふうに将来的にうまく生かしていくかということを考えなきゃいけないことに思いをいたしますと,やっぱり財源措置も当然非常に重要な点であります。御指摘のとおり,私も総務省から来させていただきまして,これより現地の状況も踏まえさせていただいて,将来的に言うべきことが言えるようにしっかりと取り組んでまいりたいと思いますので,何とぞよろしく御理解お願いします。 ◎河野広幸市民生活局長  人工芝にすることの提案,それから陸運支局跡地の方針を先に詰めておくべきではないかとの御質問でございますが,先ほども答弁させていただきましたけれども,議員のお考えはよくわかりますが,現在施設整備方針を基本としまして,市全体の事業バランスも勘案の上,総合的な視点から考えていきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ○宮武博議長  以上で三木議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして岡崎議員。     〔6番岡崎隆議員登壇,拍手〕 ◆6番(岡崎隆議員)  皆さんどうもこんにちは。本日最後の質問をやらせていただきます自由民主党岡山市議団の岡崎隆でございます。 私も風邪を早くに引きまして,それで今言いますと,自由民主党の会派の中で風邪が非常にはやっております。誰がもとだったのかなというときに,回復が早い私が少し疑われるんじゃないかなと思いますが,皆さん十分風邪に注意してください。 それでは,早速質問に入らせていただきます。 まず,大きい1番,岡山市長期構想(仮称)について質問いたします。 仮の長期構想を読みますと,都市づくりの基本目標と将来都市像を定めるとともに,その実現に向けた都市づくりの基本方向を明らかにするもので,期間は平成28年度から平成37年度までの10年間としますとあります。都市づくりの基本方向に基づく施策の具体的展開については,前期中期計画,平成28年度から平成32年度までの5年間と,後期中期計画,平成33年度から平成37年度までの5年間を策定し,計画的に推進するとあります。 ここで質問いたします。 ①中期計画はいつ策定する予定ですか。 ②中期計画の中では,4つの区の特性をどのように生かそうと考えていますか。 次に,仮の長期構想の時代の潮流と課題認識の項について質問いたします。 構想期間中の平成32年,2020年の約71万8,000人をピークに人口減少期に突入するとあります。これまでの人口増加を前提とした都市づくりから人口減少社会を見据えた都市構造に転換とあります。この場合,中山間地域は今後どのように発展すべきとお考えでしょうか,御所見をお伺いしたいと思います。 次に,安全・安心に対する市民意識の高まりの項で,人口増加や都市化の進展に伴い,高度経済成長期に集中的に整備された橋梁,公共施設等の都市インフラが今後急速に老朽化すると見込まれていると。また,計画的な予防保全などの適切なマネジメントが求められるとあります。まさにそのとおりだと思います。 本長期構想の期間中に,予算との関係もあると思いますが,橋梁についてまず御質問します。 ①点検や改修や補強,そういったものをどのように進めていくのか,またそのお考えを教えてください。 ②対象はどのぐらいありますか。また東区の状況はどうなっているか,教えてください。 公共下水道関係施設や農業集落排水処理施設等もこの長期の間のインフラの更新,これはずっとエンドレスにやっていかんといけないと思うんですが,やっぱり集中してつくっている部分もあると思います。 ③公共下水道関係施設,それから農業集落排水処理施設等も対象になりそうなものがありますか,これを教えてください。 大きい2番,岡山市らしさの発揮と発信について。 長期構想の中に,岡山市固有の自然,歴史・文化等地域資源の価値を学び,まちづくりに生かすとありますが,ここでは提案があります。特に自然に関しては,全国有数の淡水魚の生息地である岡山市に淡水魚について学べる施設をつくってはいかがでしょうか。現在建部町にあるめだかの学校──非常にいい施設だと思います──との相乗効果も期待されると思います。ぜひとも検討してみたらどうでしょうか,御所見をお願いいたします。 これは,やっぱり昔から豊かな水と共存しながら現在を築き上げた岡山の隠れた魅力になっている。それだけやっぱり川をきれいに,大切にしてきた。岡山が今あるのは,そういった皆さん,先人たちの努力の中で,そういう川があったからこそ淡水魚も生き残ってたくさん繁栄しているということで,一つの魅力だと思います。 それから,歴史についてですが,周辺の本格発掘で,全国でも多くの研究者や考古学ファンが注目する吉備の大古墳である,全国で4番目に大きい造山古墳や,古墳時代初頭の奈良の箸墓古墳──今卑弥呼の墓じゃと特に言われていますが,はっきりしたことはわかりませんが,纒向古墳群という中にぽんと──の全く2分の1のスケールでできた古墳が,浦間茶臼山古墳といいまして,この古墳が東区にはあります。これは,吉備と畿内の関係を知る上でも大変重要な古墳が岡山市には点在していると思います。これこそ地域の資源であり,全国に発信できるものと考えています。 この郷土の至宝を,歴史研究の観点はもとより,観光資源としての可能性にも力を入れていくべきと考えますが,当局の考えをお聞かせください。 大きい3番,太陽光発電の普及と安全についてでございます。 再生エネルギーの中でも,特に太陽光発電は大きな期待が寄せられています。すばらしい事業であると私自身も思います。 一方,地域の環境に配慮しない事業者も一部ではあらわれてきており,そういった内容が新聞やテレビ等でもちらりと報道されたりするようなこともあるようです。 特に大型太陽光発電施設は,全国でも大きな問題になっていることもあります。これは,2011年の建築基準法の改正により,地面に置くソーラーパネルを建築基準法の対象から除外し,手続を簡素化して事業に参入しやすくなったと。普及の観点から見ますと,これはこれで大変効果のあったことだと,画期的な制度改革であったと思います。 一方で,規制緩和前は,業者が自治体に対して建築確認申請を提出しておったと。それが,規制緩和後は提出の必要がなくなって,行政や地域住民の情報収集が困難なものになっていると思います。これは,実際僕らの東区の中でも,本当に大きな太陽光パネルが急にわっとできるまで,その間に一体何ができるんですかというようなことでよく質問されたり,地域の人も全く知らないときに事業が始まったりすることがあって,混乱が生じております。 こういったようなことを含めまして,開発業者が経済産業省とのやりとりになって,自治体が情報を得ようとしても,個人情報保護の観点から,開示される情報が一部にすぎない現状があります。太陽光発電の普及と地域の安全を両立するための条例を設けてはいかがでしょうか。国と自治体と地域と事業者が協力し合って大型の太陽光発電施設のあるべき姿をつくっていく,そんなものを考えていかなければいけないと思っております。 次に,大きい4番,県道252号線の整備について質問いたします。 これは県道万富・吉井線といいます。ここでこの道路の名前を言いましても,議員の皆さんも余りどの道路かわからないと思いますが,東区にとりましては非常に重要な道路であります。 県道万富・吉井線は,キリンビール岡山工場の交差点から国道2号線までの吉井川沿いをずっと上がっていく道路なんです。この2号線までの区間が整備不十分なまま現在に至っております。 この県道には2つの大きな問題点がありまして,地域の町内会を初め,千種学区としても共通した問題として捉えています。必ず解決してもらいたい地域の願いでもあります。 この問題点の1つ目は,キリンビール岡山工場から大内地内──大内というまちがありますが──までの区間のうち,多くの区間で歩道が未整備になっております。自転車通学の中学生や高校生が非常に危険な思いをしながら毎日通学しています。 現在でも大型車の通行が多いんですが,美作岡山道路が開通しますと,大幅に交通量がふえることが予想される道路です。といいますのが,美作岡山道路から2号線に出ようと思いましたら,仮の瀬戸インターができたときに,ナビを使いますと,必ずこの道が最短で出ると思うんです。ということは,非常に交通量はふえてくると考えております。 そこで,子どもたちや地域の人たちが安全に通行できる環境整備が必要だと考えております。地域の方々は,安全に自転車通学ができるよう,吉井川沿いに歩道を整備してほしいという要望を強く持っていますが,当局はどのようにお考えでしょうか。 問題点の2つ目は,この県道と国道2号線の交差点部分にあります。備前方面に左折する場合は鋭角となっておりまして,大型車が左折する場合は非常に困難をきわめること,また青信号が非常に短い中,一つの車線に右折車が混在していることが交通渋滞を大きくしている要因だと思います。 この交差点を直角に近い角度で改修するとともに,交差点付近の2車線化を行う必要があります。先ほども触れましたが,瀬戸インターチェンジが開通するまでには,何としても同県道の改修を行う必要があると思いますが,当局の考えをお聞かせください。 最後,大きい5番,有害鳥獣による被害の深刻化,広域化についてでございます。 この問題に関しましては,6月の議会でも取り上げました。今回の議会でも多くの議員の皆さんが質問しております。本当にこの問題,もう決着をつけていく時期だと思っております。 ①有害鳥獣の生息数を,国のほうは平成25年から10年かけて半減を目指すということの目標達成に向けて,地域の実情に応じた対策が不可欠として,政策目標としまして,早急に鳥獣被害対策実施隊の設置数を1,000に増加させ,野生鳥獣の捕獲数を基準年の平成23年度より増大させるとしていますが,岡山市としても早急に実施隊を設置し,現在の捕獲体制を強化すべきではないでしょうか。 ②有害鳥獣による被害の深刻化,広域化を考えると,岡山市と隣接する自治体との協議をし,より効率かつ効果的な取り組みが必要なのではないでしょうか。現状の取り組みと今後の考え方をお示しください。 ③捕獲奨励金の額についてでございますが,近隣市町と同額を目指していくべきと考えますが,合わせるつもりはありますか。 以上3点について質問します。 最初の質問をこれで終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。      午後3時7分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後3時24分開議 ○宮武博議長  休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,岡崎議員の御質問にお答えいたします。 私からはまず,中山間地域は今後どのように発展すべきかということであります。 今までの答弁と若干重複するかもしれませんけれども,御質問がいろいろありましたように,もちろん日常生活の維持は重要だろうと思っております。そこは,何といっても生活交通をどう確保していくか,それからネットワークをどう整備していくか,そういったところが中心なんだろうと思うんですが,それだけじゃなくて,やはり地域の活力をどうするかということは非常に重要だろうと思っております。そういう面では,それぞれの自然,歴史・文化等の資源を生かした個性を発揮できる地域づくりということになるんだろうと思っております。 瀬戸地域では,三谷公園で行われているもみじフェスタ等々のそういう交流はこれからもどんどん続け,また拡大していかなきゃいかんのだと思いますが,等々というのが,そういう問題もございます。さらには,これは岡崎議員がこの前も御指摘されていましたけども,美作岡山道路のインターチェンジを整備しているということであります。周辺の流通業務施設等の開発の可能性についても,やはり地域の実情などを踏まえて検討していかなければならない問題だと思っております。 今後とも,地域の方々の意見をお伺いしながら,地域と行政が一体となって具体的な対応策について一つ一つ検討していくということなんではないかと思っております。 それから,古墳を歴史研究の観点はもとより観光資源としての可能性にも力を入れていくべきではないかということでございます。 議員御紹介の浦間茶臼山古墳,これ,古墳時代前期の3世紀末であります。3世紀末というのは,ちょうど「魏志倭人伝」が書かれたころでありまして,「魏志倭人伝」に出てくる卑弥呼が亡くなってちょっとたったころということで,そういう面で奈良との関連性などもおっしゃっているんだろうと思います。 それから,造山古墳は5世紀の前半でございます。それからの100年余りに一体吉備の国でどういうことが起こったのか,きのうも申し上げましたけれども,それが大和政権に,大和の国へ行き,物部氏になって,ずっと中心で活躍していたというのが関先生の説であります。何か非常にロマンを感じるものでありまして,今回古代吉備の国の繁栄というタイトルの中でさまざまなものを整理していきたいと思っています。そういうロマンをかりたてるような,そういう動きにしていきたいと思っております。 ただ,少し申し上げましたけども,なかなかこういう,私自身,小学校時代からちょっと古墳を回っているというような風変わりな趣味も持っていたので,非常に興味を持っているんですけれども,やはりそういう歴史の視点だけじゃなくて,一般の方が来られるというのは,それも含めた民の力がやっぱりどうしても必要になってくる。旅行雑誌に後楽園・岡山城よりもフルーツパフェのほうが大きく写っている,こういうのが実情であります。瀬戸地域のその資源を生かしながら,民がどれだけ頑張っていただけるのか,新しいもの,魅力的なものをつくり出していただけるのか。岡崎議員,また中心となって,そのあたりもよろしくお願い申し上げたいと思います。 また,一体となってその魅力づくりに励んでいきたいと思いますんで,よろしくお願い申し上げます。 ◎田中利直政策局長  1番の岡山市長期構想(仮称)についての項,中期計画はいつごろまでに策定する予定なのかという御質問にお答えいたします。 現在想定しているスケジュールでは,長期構想(仮称)を今年度中に策定し,来年11月議会に中期計画,仮称ですが,これを議案として提出するよう目指して取り組んでいるところでございます。 次に,中期計画の中で4つの区の特性をどのように生かそうと考えているのかとのお尋ねにお答えいたします。 中期計画では,長期構想(仮称)でお示ししている都市づくりの基本目標と将来都市像を実現するための分野別の政策,施策の目標や具体的な施策をお示しすることとしております。あわせて,区ごとの特性に応じた区別計画も定めることとしております。 区別計画の策定に当たりましては,地域課題への対応や地域特有の資源を生かした魅力と活力ある地域づくりについて,今後区民の皆様の御意見もお伺いしながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,計画的な予防保全など適切なマネジメントが求められるとあるが,橋梁についてどのように進めていくのか,対象はどのくらいあるのか,また東区の状況はどうなっているのかとのお尋ねにお答えいたします。 道路インフラの老朽化が進む中,道路ネットワークの代替が困難で重要なインフラである橋梁の適切な維持管理として,長寿命化対策は,橋長15メートル以上の橋梁を対象に,耐震補強の必要性,第三者被害の懸念,主要部材の損傷の有無,路線の重要性や橋梁全体の健全性などの観点から優先順位をつけ,修繕工事を実施しております。 また,耐震補強については,同じく橋長15メートル以上の橋梁で,緊急輸送道路上の橋梁や落橋の際に2次的被害を及ぼすおそれのある跨線橋や跨道橋について,必要な対策を実施しております。 対象となる橋梁については,市管理の全橋梁数9,630橋のうち,橋長15メートル以上の橋梁518橋に対し,長寿命化対策や耐震補強が必要な橋梁は177橋あり,そのうち対策が完了した橋梁が35橋,現在対策実施中の橋梁が26橋あります。なお,東区で管理する全橋梁2,080橋のうち,橋長15メートル以上の120橋に対し,長寿命化対策や耐震補強が必要な橋梁は47橋あり,これまでに対策が完了した橋梁が9橋,現在対策実施中の橋梁が9橋あります。 東区での橋梁も含めて,長寿命化対策は平成34年度までに,また耐震補強は平成30年度までに完了することを目標として取り組んでいるところでございます。 今後も確実に点検,補修を実施し,老朽化していく橋梁の予防保全を着実に推進することにより,市民の安全・安心の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎大杉誠下水道河川局長  同じ項,公共下水道関係施設や農業集落排水処理施設等も対象になりそうなものがあるのかという御質問です。 処理場,ポンプ場,管路等,それぞれの施設とも対象になってくると考えております。 以上でございます。 ◎甲斐充環境局長  岡山市の淡水魚についての御質問にお答えします。 本市には,河川,水路,池など多様な水環境があり,約70種類の淡水魚が生息しています。この多様な淡水魚が生息している水辺環境をそのまま学びの場として活用する水辺教室を,市内18カ所で開催しているところです。また,アユモドキ,スイゲンゼニタナゴなど,全国的に見ても希少な種が多く,将来的な淡水魚の保護は重要と考えています。 今後は,身近な生きものの里や水辺教室などを結びつけ,身近な自然と触れ合い,学ぶことができる場所や機会の情報を市民に提供していくことで,自然環境の豊かさを実感するとともに,次世代にいかにその環境を引き継いでいくかをみずから考え,行動する人材の育成をまずはしていきたいと考えています。 以上です。 ◎山脇健教育長  同じ項で,この淡水魚について学べる施設をつくってはどうか,めだかの学校との相乗効果が期待されるのではというお尋ねでございます。 先ほどもありましたが,岡山市には貴重な淡水魚が生息しておりまして,淡水魚やその魚がすむ川の自然環境を守るためには,地域資源の大切さを学ぶことが重要でございます。 こうした趣旨からめだかの学校も運営されておりまして,今後もより多くの市民に,生命や自然の大切さとともに,淡水魚や環境を守ることの大切さを学んでいただけるようにしていきたいと考えております。 以上でございます。 ◎甲斐充環境局長  太陽光発電施設設置の条例についてお答えします。 東日本大震災後の再生可能エネルギーへの転換を進めるため,国は太陽光発電設備設置等に係る規制を緩和しました。設置推進への追い風となりましたが,一方で,地域に説明のないまま設置工事が始まり,住民に不安をもたらす事例が出ているとも聞いています。 現在,メガソーラーのパネル設置に際し,関連する法令は,都市計画法,森林法,農地法,建築基準法,国土利用計画法があり,これらを所管する局間で情報を共有し,どういったことができるのか検討していきたいと考えています。 議員御提案の条例については,研究課題とさせていただきたいと考えています。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  4の県道252号線,県道万富・吉井線の整備についてお答えいたします。 議員御指摘のとおり,県道万富・吉井線の吉井川沿いの区間については,路肩が狭く,自転車の走行空間が十分確保できていないため,今後安全確保のための対策について,地元関係者とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。 また,県道万富・吉井線と国道2号の交差点については,現状においてもピーク時に交通渋滞が発生しているため,交差角の改良や2車線化等の対策を検討する必要があると考えております。 いずれの箇所につきましても,瀬戸インターチェンジの供用開始までに行うことは困難ですが,早期の改善を目指し,対策を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  5番目の有害鳥獣による被害の深刻化,広域化についての項,まず実施隊の設置についてお答えします。 鳥獣被害対策実施隊の設置につきましては,その後猟友会との協議を重ね,鳥獣被害対策を進める上での実施隊の必要性について理解が進んできている状況です。設置に当たっては,特別地方公務員としての扱い等整理すべき課題も多いことから,こうした点も含め検討を進めているところです。 次に,隣接する自治体との協議,取り組み,また捕獲奨励金の額について一括してお答えします。 現在,連携中枢都市圏の形成に向けた取り組みが進んでおりますが,この夏以降,他の7市5町を訪問し,鳥獣被害対策について個別に意見交換を行うとともに,今後も連携項目の一つとして情報共有や対策上の連携の可能性等について,事務的協議を進めていきたいと考えております。 また,これまでの意見交換の中で得られた近隣自治体の状況も踏まえて,現在捕獲奨励金についても,来年度に向けた総合的な見直しの中で検討を行っているところです。 以上です。     〔6番岡崎隆議員登壇〕 ◆6番(岡崎隆議員)  今回一問一答を選んだんですが,気がつけばあと5分ということで,時間がありませんので,簡単に再質問させていただきます。 長期構想についてですけれど,本当にありがとうございます。中山間地域のことをしっかり把握してもらって,それを施策の中へ,構想の中へ入れていただくということで,市長の思いもよくわかります。ありがとうございます。これはもう私の意見でございます。 それで,中期計画つくるという中で,区別計画なんですが,これは1つ質問ですが,地域のマスタープランみたいなものと考えていいようなものなのかどうか,そこをお願いいたします。 ◎田中利直政策局長  区別計画につきましては,本庁として,それぞれの政策ごとの計画を立てさせていただく中で,それとは別に区ごとの取り組み,施策について,区の特性を生かして,4区ごとにそれぞれまとめていきたいと考えております。 以上でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  はい,わかりました。 次行きます。 インフラ整備のところで,東区の緊急輸送道路とその路線上の長寿命化などの対策が必要な橋梁がどこにあるか,ちょっと教えていただきたいと思います。 ◎山崎康司都市整備局長  東区で緊急輸送道路に指定されている路線は,主なものということで,例えば国道250号,旧の国道2号ですね,この上に砂川橋などがございます。砂川橋について対策は完了しております。また,県道岡山・牛窓線では,吉井川にかかっております新永安橋,これも今現在対策を実施中でございます。また,瀬戸方面に行っている県道西大寺・山陽線,竹原の二俣橋などがございます。これについては対策完了ということでございます。また,県道寒河・本庄・岡山線,ブルーラインでございますが,吉井川にかかっております西大寺大橋,今現在対策中,また永江橋,これも対策中でございます。 以上でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  次に,公共下水道のほうなんですけれど,岡山市に29カ所農業集落排水処理施設があると思うんですが,この集排と,それから公共下水道のいわゆる施設,処理場ですよね,瀬戸なら瀬戸の処理場,こういったようなものも対象になりますか。 ◎大杉誠下水道河川局長  先ほども答弁させていただいたように,対象となります。 ◆6番(岡崎隆議員)  そうなりますと,その29カ所ある集排の11カ所が瀬戸町にあるわけです。それで,瀬戸町にあるその集排の一番古いやつが平成9年度に整備された寺地・光明谷のところと塩納と坂根,さらにもう一カ所,4カ所あったと思います。そういったところの統廃合を考えられとんですか。将来的に集排同士の統廃合なのか,公共下水道へつなぎ直すとか,当局のほうが今考えられとる方向性をちょっと教えていただけませんか。 ◎大杉誠下水道河川局長  議員言われるように,市全体で29施設あるんですけど,そのうちの11が瀬戸地区にございます。最初にできたのが,先ほど言われたように平成9年度ということで,15年以上経過しているということで,市としては,来年度,現状の基礎調査に取り組む予定としております。その中で,今言われた統廃合についても,そのまま管理していくほうが有利なのか,統廃合したほうが有利なのかも含めて検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  済いません,局長,もう一個だけ。 その場合,集排と公共下水道をつなぐということもあり得るわけですか。 ◎大杉誠下水道河川局長  当然公共下水道につないだほうが有利なケースは,位置的なものもあると思いますので,そういうことも含めて,つなげられるところはつなぐということで検討させていただきたいと思っております。 以上でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  そうなりますと,旧処理場ができたときに,公共下水道処理エリア内を処理するということで処理場を建設しとって,当時の協定書があると思うんです。それが,集排をやりますと,そこの瀬戸なら瀬戸の処理場へ集排エリアが入るんで,そこのところはやっぱり地元としっかり協議していただいて,そういうお考えをお持ちであるんであれば,早い段階で協議していくべきだと思います。その辺いかがでしょうか。 ◎大杉誠下水道河川局長  今の件については私は承知していなくて,ちょっと今初めてお聞きしたんですけど,そういうことも含めて,地元と協議しながら話をしていきたいと思います。 以上でございます。 ◆6番(岡崎隆議員)  それから,もう時間がほぼありませんので,太陽光発電の条例の件でございますが,ぜひ研究していただいて,これはあくまで太陽光発電を普及させていくために,その中で問題がないようにという考えで私もここでこの問題を取り上げさせていただいておるんで,これはぜひ検討してみてください。 今全国で,事例は余りないと思いますが,先進的な事例がありましたら,ちょっと局長,こういうところがあるよというようなことがありましたら,一言お願いいたします。 ◎甲斐充環境局長  大変難しい宿題をいただいております。推進のための規制緩和があって,その中で光と影というんですか,影の部分が出てきたのをどうするんだと,アクセルとブレーキを一緒に踏むんかなとか,いろいろ思いながら悩んでおるところです。 ただ,先進地の条例を見つけましたので,これを参考にして,いろいろ苦労話も聞かせていただきながら,しっかりと情報が回れば安心していただける,そういうことを目指してちょっとやってみたいと思っています。 以上です。 ◆6番(岡崎隆議員)  県道252号線ですけれど,本当にありがとうございます。今局長が言ってくれたように,その2点の問題,瀬戸の大きな課題ですんで,ぜひともよろしくお願いいたします。これはもう要望です。 最後,イノシシのところでございますが,これは本当にもう解決しましょう,とにかく。これだけ多くの議員さんも時間を使ってやっております。本当に切実ですから,ぜひともよろしくお願いします。(「御所見」と呼ぶ者あり)はい,御所見を。(笑声) ◎山本修司経済局長  有害鳥獣の対策につきましては,私もこの6月議会以降,各議員さん方から本当に現場の農家の方の声を背景にしたさまざまな御指摘,御意見をお聞きしておりますし,その後,周辺自治体の調査,それから猟友会との協議,いろんなことを重ねてきておりまして,来年度,総合的な対策に向けた検討を今行っているところです。非常に重要な問題であるという意識を持って取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○宮武博議長  以上で岡崎議員の質問は終わりました。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時50分散会...